龍と私の日常記

[ファンタジー]

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小学校の入学式、前。
窓の外に光る星を見つけた私は、思わず窓を開けた。 

それが、全ての始まりだった。 

ーーーーーー

ここ日本は、その列島の形状より『龍の国』と称される。

事実、日本に存在する神具には『龍』と呼ばれる存在が宿っており、政府は秘密裏に神具から『龍』を切り離してその力の研究を行っていた。

しかし、ある春の日の夜。実験中のとある『龍』が突如暴走し、研究所を吹き飛ばした。

捕らえられていた『龍』達は流れ星のように各地へと飛び散り、人間の子供を選び、それぞれに宿り始める。

『龍』をその身に宿した子供達。

通称『ドラゴニアン』の保護を急務とした政府により設立された『八ノ森学園』では、今日も『ドラゴニアン』ならではの日常と言う名の非日常が繰り広げられている。


小学校の入学式前日に『龍』を宿した少女、
萩原たまきは『八ノ森学園』の存在すら知らないまま自身の『龍』である『ステラ』、そして発現した力を何とか隠し通して日々を送り、今年は念願の通信制高校に入学する。

…予定のはず、だった。が。

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