タイムマシンよ、お願い

[ミステリー]

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【第60回群像新人文学賞一次予選通過作品】
昭和25年。私は女性物理学者の卵として、大学院にて研究に励んでいる。

あの忌まわしい戦争が終わり、人もこの国も世界も大きく変貌した。
そして、私自身も、友達のいない地味な名もなき女学生から、新時代の女の象徴として、多少なりとも名の知れている存在になった。

けれども、私の心は、今でも10年前の初恋に囚われ、愛しいあの人を追い続けている。伝えられなかった想いを伝えるため、私はタイムマシンをつくるのだ。

そんなある日、研究室に一人の奇妙な男が訪ねてきた。
彼の来訪により、私の止まっていた時が動き出す。

※本作は、投稿にあたり、応募原稿に多少の加筆修正を加えたものです。また、カクヨムにも掲載されております。

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