修羅を征く

作者 青木 航

[歴史]

11

4,191

1件のファンレター

 平安中期。臣籍降下した元王である源経基。武蔵介の職を得て坂東に下る。
 一方、母の実家で暮らしていた嫡男の満仲。他家の家臣となるよう勧められるが、何としても貴族に成ると誓い、父を追って坂東に下る。ところが……

ファンレター

平安時代が好きです。

どちらかというと、貴族の雅な生活が好きなのですが、政治方面にも興味があります。すごくしっかり描かれていて、先が楽しみです。楽しく読ませていただいています。

返信(1)

 感想有難う御座います。
>どちらかというと、貴族の雅な生活が好きなのですが、
 確かに、平安時代というと王朝文化、貴族、姫、和歌というイメージを持つ人が多いと思います。ただ、貴族は推定五百万の人口の中でほんの数千人です。殆どの民は飢えていました。
 律令制のシステムの許、特権に守られ優雅な生活を送る一握りの貴族に反発して、武装農民が兵(つわもの)そして武士へと成長して行くのが、平安中期から末期に掛けてなのです。武家政権成立までには、なお二百年程を要しますが、この物語はその胎動の時代を描いています。

 優雅とは程遠い殺伐とした世界を描いていますが、引き続き読んで頂ければ有り難いです。

 成年編では、貴族達の政争も描いています。感想有難う御座いました。