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「老人」読了致しました!

彩度の薄い絵画を見ているような、夢の中にいるような、素敵な心地のするお話でした。特に海・浜辺の描写がとても好きで、砂が脛にあたって「ぱちぱち」と音を立てるのとか、都市では肌を焼いていた陽が、海辺に来て涼やかに感じられるのとか、実際に目の前に海がそこに「ある」ような文章の書き方がやはり好きです。
好きなフレーズと致しましては「誰もいない、鳥たちと老人しか知らない海だ。」でして、雄大で孤独で大いなる存在の海の描写が本当に美しいな…と思いました。たった一人でそこに生きている老人の、(第三者から見れば)寂しいけれど、穏やかに明日も生きようとする生き様が素敵です。
素敵なお話をありがとうございました。

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