幾望の色

[ファンタジー]

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 子供の頃、一度だけ目にした不思議な花がある。祖母が持ってきてくれた、小さな小さな白い花。わたしが触れるとぼんやり白く光り、指を離すと光が消える。まるで魔法のような不思議な花だ。

 ――祖母との約束を果たすため、少女は旅に出る。
 わずかな記憶を頼りに、魔力を持たない少女が"魔法のように光る花"を求めてヴィリディアン王国を巡るお話。

ファンレター

ご無沙汰しております。

『幾望の色』「ミスルトー編~エルフの少年は森の中心で愛を叫ぶ」拝読いたしました。……楽しい。メルリア嬢にはとんだ災難な状況だというのに、なんでしょう、この楽しさは。「二軒分の距離感と埋められない温度差」に思わず(笑いの)涙がこぼれました。がんばれ、少年。人見知りに負けるな。クライヴさんもがんばれ。『幾望…』の登場人物たちは、みんな何かを探していますね。見つからなかったり、手に入らなかったり、道に迷ったりしながら。孤独や不安を抱えて足掻いている。けれど目の前にいる他者の苦しみに、気づけば手を伸ばしている、そんな人間味の強さ・深さに惹きつけられてしまいます。
癖のあるおばあちゃん魔女もまだまだ活躍してくれそうな気配が濃厚ですし、物語が進むごとに世界がどんどん広がっていきますね。
どうぞ存分に筆を振るって下さい。続きを楽しみにしています。

返信(1)

ご無沙汰しております。
コメントありがとうございます!
メルリアの展開は初期から決まっていたのですが、その間なにをするかは魔女の村を書く寸前まで決まっていなくて…、なにかないとなと思った結果、斜め上の方向に話が進んでしまいました。
リタとハルの関係はもうずっとあんな感じのような気がします。
ありがとうございます。そう受け取っていただけて恐縮ですがとても嬉しいです…!
この先もお付き合いいただけましたら幸いです。