セリフ詳細

火がつけられると、フスは声を高めて「神よ、そなた生ける神の御子よ、我に慈悲を」と唱えた。これを3回唱え、「処女マリアの子よ」と続けた時、風が炎をフスの顔に吹き上げた。そして、フスを悪魔とみなす敬虔な老婆がさらに薪をくべると「おお、神聖なる単純よ」と叫んだ。彼はなおも口と頭を動かしていたが、やがて息をひきとった。フスの衣類も火にくべられ、遺灰は集められて、近くのライン川に捨てられた。

作品タイトル:アラゴン王家の亡霊たちの呟き

エピソード名:ヤン・フス(8)

作者名:Petronila

170|ファンタジー|連載中|895話|989,062文字

ファンタジー, 過去世, スピリチュアル, 亡霊, スペイン, アラゴンの歴史

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スペイン旅行に行った時について来たらしいアラゴン王の亡霊の呟き