セリフ詳細

1396年、弟フィリップや義父クシー卿とともに、ブルゴーニュ公爵家の嗣子ヌヴェール伯ジャンの指揮下で、オスマン帝国への十字軍遠征に参加する。同年9月25日のニコポリスの戦いで十字軍は壊滅的な敗北を喫し、アンリは他の係累の人々と一緒に生き延びたものの、トルコ人の捕虜となってしまった。義父クシー卿は軟禁先のブルサで死んだが、アンリ自身は身代金が支払われたおかげで解放された。ところがこの身代金はヴェネツィア共和国政府が立て替えしたものであり、ヴェネツィアが肩代わりした身代金を支払うまでは、アンリは法的にはヴェネツィア共和国の担保物件として扱われる羽目になった。さらに、アンリは未だトルコ人の捕虜となっている弟フィリップを解放するための身代金をも調達せねばならなかった。しかし自身と弟の身代金を用立てる間もなく、アンリはペストに罹患してトレヴィーゾで急死した。遺骸はパリのセレスタン修道院に移送、安置された。弟フィリップは解放されることのないまま、翌1398年に獄死した。

作品タイトル:アラゴン王家の亡霊たちの呟き

エピソード名:アンリ・ド・マルル

作者名:Petronila

170|ファンタジー|連載中|895話|989,062文字

ファンタジー, 過去世, スピリチュアル, 亡霊, スペイン, アラゴンの歴史

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スペイン旅行に行った時について来たらしいアラゴン王の亡霊の呟き