セリフ詳細

王国の後継者を生んだ同じ年、アニェス・ド・ポワティエが再びピレネー山脈を越えることはありうる。実際、彼女の名前が同時代のアラゴン王国の文書に二度と記されることはなかった。ラミロ2世は自身で述べた『血脈と継承の復活』、すなわちアラゴン王家の継承を確実に行うために王位継承者をもうける必要があった。王位の継承を唯一の目的として妻をめとったことを外部に明確に示すため、王妃との別離を決心したに違いない。継承が続くと考えれば、結婚の機能は終わったのである。

アニェスはフォントヴロー修道院に隠遁し、1159年に死去した。

作品タイトル:アラゴン王家の亡霊たちの呟き

エピソード名:アニェス・ド・ポワティエ

作者名:Petronila

170|ファンタジー|連載中|895話|989,062文字

ファンタジー, 過去世, スピリチュアル, 亡霊, スペイン, アラゴンの歴史

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スペイン旅行に行った時について来たらしいアラゴン王の亡霊の呟き