セリフ詳細

「ここにいて、我々の家族になってもらいたい。私たちが元いた世界はもはや人が多すぎる。野心と欲望は右肩上がり、空気は汚れ、異常気象による熱波に各大陸には甚大な森林火災、世界規模の人の移動によって新型の疫病が生み出され流行し、複合的なフラストレーションによる紛争と戦争がこれからさらに増えるに決まっている。もしかすると始祖たちはあらかじめ、こうなる事態を予期して去っていったのかもしれない。しかしながらこの世界に居る限り、君たちには充足した生活を保証しよう。無限のパーソナルスペースと、地球にいた頃のような、いつも何かに追われるような生活をする必要はない。いずれ必ずここに来てよかったと思うようになるだろう」

作品タイトル:とある廃墟ビルディングにて~天国と地獄編~

エピソード名:第8話

作者名:Tadashi_Kimura

3|ホラー|完結|16話|75,097文字

オカルト, ホラー, 怪談, 黄昏症候群, 心霊スポット, 都市伝説, 村山台駅, 雛城高校, 行方不明, 女子高生

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学校を終えて下校中の女子高校生二人組が、最近耳にした、女の幽霊の声が聞こえるという、とある廃墟ビルディングの噂話を口にした。一人がスマホを取り出して、その廃墟ビルを探索して撮影したオカルト系YouTuber怪異シーカーズの配信動画をみている内に、好奇心をくすぐられた彼女たちは、まっすく帰るための駅には向かわず、得体のしれない何か背中を押されたかのように、その駅からそう遠くないところにある噂の廃墟ビルディングへと向った。その場のノリで見に行ったにすぎない廃墟で彼女たちが見たものとは‥‥。

これは一般小説で書いた作品を、チャットノベル化してみたテスト作品だったのですが、楽しくなってもうこっちをメインで書いてます。あとこれは、必ずしも連続性のない『とある廃墟ビルディングにて』のシリーズ姉妹作品です。