セリフ詳細

「知らぬがホトケという言葉があるが、実際近い将来、今以上にその代償行為としてゲームやアニメや異世界モノのフィクションに感情を発露させるしかない哀れな世界が待っている。未来の結婚はよりリスクのあるものとなり、少子化は当然ながら進行し、子どもたちはうるさいと大人たち言われ人の目が怖くて外で遊べず、より幼い頃からネットに没入するようになり、大人たちは互いに交す挨拶をやめ、男女がそれぞれラブドールと言われるAI搭載の人工の異世界転生キャラクターの愛玩人形を所持し、それに向かって毎日おはようと声をかける、そんなおぞましい社会だ。正確に近い将来すでに異世界物はもはや廃れており、次の未来では時空を超え転生するのではなく、自分が神になり世界を構築し観測する神視点の物語が流行っている。しかしそれも名前を変えた似たような慰めの為の感動ポルノにすぎん。ただ断言できるのは、未来は間違いなく今よりもよりDoomerで虚しく惨めな世界だとは断言できる」

作品タイトル:とある廃墟ビルディングにて~天国と地獄編~

エピソード名:第14話

作者名:Tadashi_Kimura

3|ホラー|完結|16話|75,097文字

オカルト, ホラー, 怪談, 黄昏症候群, 心霊スポット, 都市伝説, 村山台駅, 雛城高校, 行方不明, 女子高生

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学校を終えて下校中の女子高校生二人組が、最近耳にした、女の幽霊の声が聞こえるという、とある廃墟ビルディングの噂話を口にした。一人がスマホを取り出して、その廃墟ビルを探索して撮影したオカルト系YouTuber怪異シーカーズの配信動画をみている内に、好奇心をくすぐられた彼女たちは、まっすく帰るための駅には向かわず、得体のしれない何か背中を押されたかのように、その駅からそう遠くないところにある噂の廃墟ビルディングへと向った。その場のノリで見に行ったにすぎない廃墟で彼女たちが見たものとは‥‥。

これは一般小説で書いた作品を、チャットノベル化してみたテスト作品だったのですが、楽しくなってもうこっちをメインで書いてます。あとこれは、必ずしも連続性のない『とある廃墟ビルディングにて』のシリーズ姉妹作品です。