セリフ詳細

「それでは順を追って説明しよう。そもそもインターネットは核戦争が起きたとしても通信網をクモの巣状にして分断されずに通信回線を維持する目的で作られた技術だった。しかし米国にとっての真の脅威はロシアでも中国でもなく、自国にいたというわけさ。防衛技術だったインターネットが原因で戦が起こるなど本末先頭な話だがねぇ。しかも自国内の内戦に核兵器など使うわけにいかん。なんとも皮肉な話だ。そのセカンド・シビル・ウォーにおける死者は推定推定500万人と言われている。しかしながらその犠牲によって、インターネットの精神への悪影響を本気で考えなおそうという流れになったわけだ。そしてWHOの専門家たちによる本格的な調査が行われ、アメリカ内戦に向かう以前の人々のネット言動についての記録をつぶさに調べ細かな精査分析がなされた。その結果人間の脳にとって、インターネットが最も有害な毒だというショッキングな内容が提示された。例えば青酸カリやサリンで500万人殺すなど現実的には無理な話だが、インターネットの毒性により起こってしまったというわけさ」

作品タイトル:とある廃墟ビルディングにて~天国と地獄編~

エピソード名:第14話

作者名:Tadashi_Kimura

3|ホラー|完結|16話|75,097文字

オカルト, ホラー, 怪談, 黄昏症候群, 心霊スポット, 都市伝説, 村山台駅, 雛城高校, 行方不明, 女子高生

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学校を終えて下校中の女子高校生二人組が、最近耳にした、女の幽霊の声が聞こえるという、とある廃墟ビルディングの噂話を口にした。一人がスマホを取り出して、その廃墟ビルを探索して撮影したオカルト系YouTuber怪異シーカーズの配信動画をみている内に、好奇心をくすぐられた彼女たちは、まっすく帰るための駅には向かわず、得体のしれない何か背中を押されたかのように、その駅からそう遠くないところにある噂の廃墟ビルディングへと向った。その場のノリで見に行ったにすぎない廃墟で彼女たちが見たものとは‥‥。

これは一般小説で書いた作品を、チャットノベル化してみたテスト作品だったのですが、楽しくなってもうこっちをメインで書いてます。あとこれは、必ずしも連続性のない『とある廃墟ビルディングにて』のシリーズ姉妹作品です。