第1話

文字数 979文字

きれいな怒りが噴き出した

アメリカの若者から
噴火でもするように
純粋な怒りが噴き出した
地下をめぐるように湧いていた
きれいな怒りがようやく噴き出した
若者らしい純粋な怒りがとうとう噴き出した

自分たちの国がしていることに
ついに我慢ならなくなったのだ
自分たちの愛する祖国が世界中で
仕出かしていることに耐えきれずに
きれいな怒りが噴き出した
きれいな泉のような怒りが噴き出した
大切にしなければならない
大人たちはこの怒りを 本当に
大切にしなければならない
けっして 警察官を大量に送り込み
根絶やしにしようなどとしてはいけない
これは種なのだ 
大切な大切な一粒の種なのだ
この種を大切に慈しみ立派な樹へと
育て上げなければならない
この世界を浄化するための樹木の芽が
今 産声を上げよとしているのだ
世の中を変えるのはいつも若者だ
若者だけがこの世界を変えられる
この暴力と欲望が支配する汚れきった
世界を変えられるのは若者だけだ

きれいな怒りがようやく噴き出した
若者らしい純粋な怒りがとうとう噴き出した
そして この日本でも


ファンレターさまの紹介

聖なる声を上げよ、若人よ

「きれいな怒りが噴き出した」この言葉に衝撃を受けました。きれいと怒りは相反する言葉のような気がしていました。怒りとは、ドロドロとした心の奥底から沸き出る負の感情を表すイメージがあります。若者が抗議のデモを起こすのは過去に海外で稀にあり、テレビの映像を通していつも他人事のようにみていました。日本ではもう半世紀位前の話かも知れません。しかし、今回ばかりはついに若者たちが立ち上がり、声をあげ始めました。これはとても良い事だと思います。あまりにも酷い世の中に一石を投じたのです。これは聖なる声、聖なる火であり湧き出る泉なのですね。自分達の国が危うい方向へ傾き、突き進むのを見逃さずNOと声を上げました。このきれいな怒りの炎を消してはいけません。泉を止めてはいけません。力で捩じ伏せてしまえばこの国は終わってしまいます。どうか若人の声に耳を傾けて、地獄のような地から芽生えた若木を大切に育んで下さい。そして清らかな種を世界中に届けて下さい。ここ日本でも、ようやくきれいな若い芽が伸び始めました。きれいな土と水で大切に育てて行きましょう。未来を作るのは若者たちなのですから…とても考えさせられる、貴重な作品をありがとうございました。



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