2、自作がアニメになるってどんなもの?

文字数 3,909文字

2日目以降の質問、1日目の質問へのお礼などはこちらにお願いします。


26日の座談会のメイン会場こちらになります。


20時からスタートです

では、20時になりました。では、本日もはじめさせていただきます。

瀬田先生本日もよろしくお願いいたします。

宜しくお願いいたします!
今日もポンコツになりそうですが頑張ります…!
今日はアニメ化の話をしますか。

まず、自分の作品がアニメになるよ、って聞かされたとき、どうでした?

や、まあドッキリかなって思いましたよね

単行本のオマケ漫画でも描いたのですが、電話でそれを
話されたとき「いや、それは えっ」みたいな
まあ、そうなりますよねw

自作をアニメにしたい、とかドラマになったらいいな、と思っている漫画家はそれなりにいると思うんですけれど、そうした人たちが知りたいと思うのが、どうやったらアニメ化話がくるのか、という点じゃないかと思うんですよね。


ご自身では何がポイントでアニメの話が来たんだと思われますか?


もちろん、「レーカン!」が面白い作品であるというポイントはあるとして、それ以外で。

ポイント…というのはわりと漠然としているのですが…。
もしかしたらアニメが作りやすい形の作品だったのかな?と
思っています。

ジャンル的に一言で説明がつく感じといいますか。
「ほのぼの」で「ギャグ」で「女の子が主人公」とか、
簡単に説明ができる、PRできるものって強いらしいんですよ。

(他人の受け売りですが)


まあ、ほのぼのと言っても心霊ほのぼのなのですが(笑)

なるほど。パッケージ感がしっかりしているものってことなんですかね。

そういうものの方が、企画として通りやすいのかな?


でも、これって、漫画を普通に作る際にも重要なポイントですよね。

一言二言で内容が説明できるってこと。

そうですね、企画をPRするときハッキリしたテーマがあると
良いらしいのです。まさしく漫画と一緒で。

「レーカン!」のアニメ化は担当さんがすごく頑張ってくださった
みたいで、正直今回の映像化はそこがほぼポイントなんじゃないかと。

担当さんありがとうございます(土下座)
担当さんの売り込みがあったんですね! なるほど。

そして、担当さんが売込みしやすい形の作品であった、ということですね!


では、ちょっと話は変わりますが、実際のところ、作家はアニメにどれだけかかわるんでしょう? 中には全部おまかせ、みたいな方もいらっしゃると聞きますが。

瀬田先生の場合は?

私の場合は、いただいた脚本の確認(キャラクターの口調など)が
主でしたねぇ。4コマということで、短い話をつなげて30分作品に
しているのですが、そこで追加された新規セリフが
キャラクターの性格と矛盾していないかなど、そのあたりは
しっかりと参加させていただきました。
そうなんですね。

一番大変だったところってどこですか?

一番…は
原作にないカップリングが
組まされそうになったトコですね。


あれはびっくりした!
そんなこともあるんですね!?


まあ、アニメ作っている方たちは、1人ではないでしょうし、色んな思惑が重なっていくことで、原作者の意図からずれていってしまうこともあるんでしょうね。


そういえば、アニメを私が拝見していたときに、Blu-rayディスクの特典で、原作者瀬田ヒナコ先生書下ろし収納ボックス付き!とか言ってるのをみて、うわー、瀬田先生大変だって思いました。

いやいやいや、アニメを作ってくださっているスタッフさんや
担当さんのお仕事量に比べたら…というアレですよ!

それよりも、私自身がすごいプレッシャーに弱い人間なので
アニメ化の緊張でどうにかならないように、
自分を騙すのに必死な時期でした、その頃は。
「ワタシ、ヤレル、ワタシ、ヤレル…」みたいな(笑)

そう言えば、当時、いっぱいいっぱいな瀬田さんに「大丈夫ですか? 私に何かできることないですか?」って言ったら「この曲とこの曲とこの曲をかみんさんが吹き込んだ音源が欲しいです」っていうリクエストもらったの思い出しましたw
ありましたね~。昨日もお話をしたのですが、かみんさんとは
カラオケ仲魔で、歌がものすごいお上手なのを知ってたので。

待ってろよ!生きてろよ!って

歌ってくださいよって(笑)

お疲れ様ですー!!

瀬田ヒナコ先生とてもお久しぶりです、たくじです

質問させて頂きたいのですが

アニメ化した時初めて自分生み出したキャラが

動いたり話したりすると思うのですが

その時の感想などお教えいただけると嬉しいです!

(想像通りの声だったか等々、ミーハーな感じでスイマセンw)

救急戦隊が必要なぐらい切実だったんですねw
>>dekosenntakuji様

わーご無沙汰しております!質問をありがとうございます!

キャラが動いたり話したりはやっぱり感動したのですが、
一番最初に心臓に来たのはOP映像でしたねぇ。
オタクは歌と映像が同時に流れるのが基本好きなので(笑)
子供の頃に妄想していたことが叶えられた感があって。

キャラクターの声もほぼイメージ通りでした。
アフレコには一話目のときだけ参加をさせていただいたのですが

脚本のセリフもさることながら、皆さんアドリブが

とても良かったです。

天海さんが「わー」って飛んでゆくシーン一つにも
何パターンか録るんですよ。どれも可愛くて、
「アドリブの全部使えたらいいのに」って思っていました
切実でしたねぇ…

基本コミュ症インドアオタクなもので、
人前での挨拶とか、「この人が原作者の…」って
紹介された時なんか「ヴェッフ」って変な声が
それはそれは、本当にお疲れ様でした。


そう言えば、声といえばですけれど、順序が逆になりましたが、アニメの前にCDドラマもありましたよね?
あれは、どういう形で関わったんでしょう?

お答え頂きありがとうございまっす!!


>キャラクターの声もほぼイメージ通りでした。


おおっそれはやはり作者冥利につきますね


>天海さんが「わー」って飛んでゆくシーン一つにも

何パターンか録るんですよ。どれも可愛くて、

「アドリブの全部使えたらいいのに」って思っていました


何パターンも!!?

それは音声データもらって家で聞きたいくらいですね

ドラマCDはその頃に「まんがタイム系の作品を音声化」する

流れがありまして。その中の一つに「レーカン!」も

入った感じでした。


こちらはアニメと同じく脚本の確認と、それと

声優さんのリクエストもさせていただきましたね。

いい…いい思い出だ…!

>>dekosenntakuji様


音声データ>そうなんですよ~。

アドリブだけでCD出ませんかって聞きましたもの

ある意味、ひとつ夢が叶った感じですよね。

いやー、私も頑張ろう!(謎の気合)


CDからアニメを経て、現在も連載がつづいている「レーカン!」ですけれども、アニメが終わったあとって、実際どんな感じなんでしょう?

漫画への影響とか。

やはりアニメ放送後直後は「最盛期を越えた感」がありました。

アニメ化は作品のピークといいますし。

でも「レーカン!」は劇的な展開の作品とは違い日常ものでしたし、

アニメはアニメのオリジナルエンディングがありましたので、

数ヶ月たてばいつものテンションに戻ることが出来ました。


でもやっぱり知名度が増したので、検索で「レーカン!」を調べると

出てくる記事が多くなりましたし、アニメと漫画を比較する書き込みも

時々見るようになりました。アニメがきっかけで漫画を読んでみて、

初めて4コマ作品と知った方もいらっしゃったようです。


作品にふれていただける機会増えたことはやはり嬉しいです。

でも、だからこそこれからも頑張らなくちゃなあ、と

本当に思いますです

自分でもアニメで見ていた作品の単行本が、アニメが終わった後に書店に置いてあると「あ、まだ続いている」と、失礼ながら思ったこともあったりするので、どうしてもそういう感じはあるんでしょうね。


しかし、アニメ化することで書籍の知名度があがり、書籍も売れるようになる、という法則はきっちりあるようなので、ちょっと安心しました。


そうして、読者層がひろがった「レーカン!」ですけども、キャラクターの作りや、ストーリー周りで、その後、意識して変えていった事などありますか?

そもそも、どういうきっかけで、この漫画を描き始めようと思ったのでしょうか?

きっかけは単純に、私が「オカルトジャンルが好きだったから」です。
小学生の頃からそういう番組を見たり、漫画を読んだりしていたので
無意識に「これなら沢山ネタが描けるのでは」と
思っていたのかもしれません。
幼稚園がお寺だったりもしたので、そういうのもネタになりますし。

アニメ後に意識して大きく変えたことは無いのですが、
これからはもっとキャラクター同士の交流や人間関係を
メインに描いてみたいなあという願望はあります。
まあ、いつものシャウト芸に落ち着くと思うのですが
やはり、好きは大事ですよね。漫画を描くときに、興味のないジャンルを調べて付け焼刃で戦うと、どうしても息切れしてきてしまったりしますし。

好きこそものの上手なれ、ではないですけれど、戦い方として全うだと思います。


そして、シャウト芸! 安心できる実家の味ですねw でも、日常系マンガって、読んでいる方も、その変わらない日常を楽しみにしているところがあると思うので、すごくいいことだと思いました!

安心できる実家の味w
味がしみしみのシャウト芸を大事にしたいと思います。
日常ものは日常が一番ですね。大オチ以外は!
味しみしみてw


今日はきりも良いのでここまでいいたしましょう。


このエピソードはここで閉じて最終日はつぎのエピソードで行います。
最終日の質問等もそちらでお願い致します。

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※コラボに参加するためにはログインが必要です。ログイン後にセリフを投稿できます。
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登場人物紹介

森脇かみん


漫画家。『東京ネームタンク』ネーム相談講師。


web、アプリ漫画「サイコミ」にて医療漫画「サブカルメディカル」でデビュー。連載終了後は企業案件漫画、読切り漫画など。

現在、Webサイト「Docter’s Gate」にて「沖縄の群星」連載中。


某医大医学部を中退し、漫画家になるため上京した過去を持つ。

医療知識があるので、その方面の質問に応えることもある程度可能。

日本シャーロック・ホームズ・クラブに所属する程度にミステリ好き。

TRPG、アナログゲーム厨でもある。

瀬田ヒナコ(せたひなこ)


漫画家・イラストレーター。

 芳文社「まんがタイム」にて「レーカン!」(~9巻)

 双葉社「まんがタウン」にて「喪女が勇者と暮らしたら」

                           連載中。


過去作

 少年画報社「芦屋さんの猫。」全4巻

 双葉社「ままごと少女と人造人間」全3巻

 角川書店「星宿姫伝」「斬月伝」「螺旋のプリンセス」挿絵

 ムービック オリジナルドラマCD 「マイカレ・ウラカレ」など


ラノベの挿絵に始まり、気付けば4コマ作家になっていたダサイタマの民。

専門学校卒業後、週刊アシスタントで5年間ほどのびのび暮らす。

趣味は鉱石集め、鉱石研磨、日本刀の手入れ、フィギュア改造。

子供の頃の愛読書はコロコロコミック。女子のプロフと思えない。


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