第1話
文字数 1,067文字
人類はついに火星への移住を開始する。
かつて人類は、新しい土地を求め地球上を移動した。
その時の苦労を、火星移民たちはもちろん知らないし、そんな覚悟もない。
いや、そんなことなら火星になんか来なかった、とクレームの嵐が吹きまくるであろう。
つまり、快適な環境を先達である我々が作っておかねばならない。
分かるかな?
生き物として、若返ることはないでしょ(笑)。
それに十代って、まだサバよんで……ウッ、痛え!
それはともかく、そうすると地球年齢と火星年齢を併記しないといけませんね。
子どもなんかは、誕生日プレゼントをもらえるまでの日数が延びてしまうのですね。
やはりそこは難しいな。
ただ、天文系の連中は、火星では火星の暦を使うことを強く主張している。
太陽に合わせた暦とすれば、君の言う通り、地球感覚では待たされてしまう意識が強くなるだろう。
火星生まれが人口の大多数を占めるようになるまでは、仕方がないかもしれない。