如月真琴

文字数 2,237文字

如月真琴の執筆スペースはここです!

他の人はノータッチ! 絶対だぞ!

☆先週までのあらすじ☆

あたし、園口リエ! どこにでもいる普通の女の子!

でも、ある日を境に魔法少女になっちゃったの!

それからは戦いの日々で、黒の組織との対決に事欠かない!!


ついに首領との戦いのとき、あたしはあたし自身を代償にして

最強の魔法少女になる、禁断の技を使っちゃった!

なんとか勝てたあたし達だけど、今度は元に戻らなくなっちゃった!

一体これからどうなるの~~~~~!?

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で、本当にどうするんやこれから。
う~、本当に分からないんだってば~。

でも、おじいちゃんに聞いたら元に戻る方法とか知ってるかもしれない。

成る程なぁ、オイラはロリエの親戚とか詳しくないんやけど、一体全体どういう人物なんや?
あたしも幼い頃に一回会ったキリだけど、

一万円札を無限に生み出すような人……かなぁ。

どんな覚え方やねん。
とりあえず、会いに行ってみようよ!

あたしもこのままじゃ学校にも行けないよぉ……。

◇ ◇ ◇

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おぉ……誰じゃ、こんな夜更けに珍妙な格好でワシを訪れる余所者は。
(珍妙な格好は反論できないけど)

あたしだよ! りえ! おじいちゃんの孫のりえだよ!!

のりえ……? はて、そんな名前の――。
りえだってば!!
ふぉっふぉっふぉ……冗談じゃよ。

ワシは未来500年を見通す賢者の末裔……どんな出来事だってお見通しじゃ。

りえよ、ついに『この時』を迎えたのじゃな。

(えっ何だこの人……)
(えっ何だこの人……)
りえ、お前は黒の組織との戦いの末に

魔法少女から戻れなくなった。そうじゃな?

ならば、話は早い。


――白の組織と戦うのじゃ。

白の組織……!?
おいおい、話が見えんのやけど。どつくで?
ふぉっふぉっふぉ……奴らは今も動いておる。

彼らから街を守ること、

それがロリを元に戻す唯一の方法なのぢゃ――。

おじいちゃん……ありがとう……!

あたし、もう一度がんばってみる! 魔法少女として頑張る!!

でもあたしの名前はりえだよーーーーーー!!
◇ ◇ ◇

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――んなこと言われても、そもそも白の組織って何やねん。
まぁまぁ、あたしも名前だけなら聞いたことあるよ。

破壊工作を主だって行うテロリストみたい。

……許しておけないよ。早く潰さなきゃ。

空は吸い込まれそうなほど青く、鳥たちは歌い、

平和を切り取ったような風景の1ページ。


小学校の校舎を見上げながら、寂しげな表情で佇む、

セーラー服の少女がそこに居た。

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…………。
随分と浮いたモンがおるな。なんやヤバそうなオーラ出とるで。
(しっ……マジオ君、静かに。一般人かもしれない)
――この校舎、今、誰も居ないんだよね。

数年前に廃校になったの。

(は、話しかけられた……!?)

そ、そう……みたいですね。お母さんの母校なんですけど、過疎化したみたいで、今は取り壊しが決まってるとかなんとかって話を聞いたことあります。

あはは、きみ、この近所の女の子なんだね?

ウチはこの辺詳しくないから、タメになるよ。


それにしてもウケんね。魔法少女? コスプレ?

そ、そうなんです! コスプレなんです!

ちょっとハロウィンの衣装をこっそり試着してみたんです!

3月なのに?
石橋を数ヶ月かけて渡るタイプなんです。
ふーん……まぁ、分かるよ?

とりま、ウチは火花。

気軽にひーちゃん、って呼んでくれると嬉しいな。

あ、あたしは園口リエです。友人からはロリエって呼ばれてます。

たぶんお姉さんより年下なので、火花さんって呼びますね。

うーん……固いなぁ……。

せっかく仲良くできると思ったのに、テンションダダ下げだよ?


――分かってるんだ? これからのこと。

(ロリエ、気ぃつけや。コイツはヤバいで……今までのとは違う、危険の匂いや)
(うん。分かってる。……だって)
――ヒュン、ヒュン。

――ヒュン、ヒュン。

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さぁ、ウチとあっそびーましょー!!
彼女が叫んだ瞬間、大規模な爆発が起こり周囲が吹き飛んだ――!

読み通りだ。彼女が一言しゃべるたびに衝撃波がビュンビュンと飛んでいた――間違いない、能力者の匂いがした。

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ぐあっ、うぅ!!
大丈夫か、ロリエ!?
――予想できることと、回避できることは違う。

まさかこれほどとは思っていなかったら……ライフガードが無ければ即死だったかもしれない。

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わぉ、生きてるなんてマジ卍なんですけどー!

すごいねロリエちゃん、その魔法少女コスは伊達じゃないんだ!

――ビュン、ビュン

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じゃあ、次でバイバイだ!!!
魔法発動! 反射供物!

お姉さんを代償にして、爆発を跳ね返すの!!

どんな魔法よそれ!?
――爆発と爆発が相反して、打ち消される。

Like_Ryuku

敵の命だって代償にできる黒魔術やぞ。
おぉ、こわいこわい……。

正義の魔法少女かと思ったら、

案外ウチと変わらない思想の人だったりする?

えぇっと……そうですね、破壊衝動は人並みに。

あたしはお姉さんと戦うつもりは無いんですよ。


ただ、自分が元の少女に戻るための方法を見つけたいだけなんです。

なぁんだ、じゃあ別にこの学校を壊してもいいよね?

黙っててくれたら、お礼にその答えを教えてあげる。

知ってるんですか!?
うん、そんなの簡単だよ。――でもまぁ、その前に。



超弩級スパークゥゥゥ!!!

あぁ……崩れていく……お母さんの母校が……。
ウケんね。最初は気持ちよかったけど、今は何とも思わないや。



――じゃあ、ウチの言葉を繰り返してね。

魔法発動! 人格変容!

園口リエを代償に、ド元気火花を得る。
…………。

でも、そんなことをしたら……あなたは。

…………ばいばい、世界。
そこまでー!

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登場人物紹介

 園口リエ (そのぐち りえ)


【性別】

 女の子



【特殊能力】『神に愛されし魔法少女』(パッシブ)

 常時、神のご加護が発動している。詳しくは以下の項目を参照。


能力説明(取扱説明書)


●変身魔法

「スペル・マリエル・ロリリンパ!」

神のご加護のおかげでいつでも変身できる。


●魔法 

 変身後に使える。

 魔法の名前によって、それにふさわしい効果が発動する。稀にイレギュラーが発生する。

(威力「能力」相応の対価が必要。対価は自分のものじゃなくても可。だが、魔人を対価にすることはできない)

使用例

▲高級外車を対価にして、魔法発動! 金属落下! →鉄の塊が落下する。

(ああ! 俺の愛車が~!)

▲地球を対価にして、魔法発動! 重力崩壊! →地球がバラバラになり地球滅亡。

(終末の日……)

▲工場(ケーキ工場)を対価にして、魔法発動! 鉄球クレーン! イレギュラー発生! 巨大ケーキロボ参上!

(ありゃーうちの工場のケーキじゃ~)


●ライフガード

 自分のライフが一度に全部もっていかれても、必ず1残る。(一日一回。変身、未変身を問わず)その後は一分間無敵状態。




【設定】


園口リエ。あだ名は「ロリエ」永遠の13歳。

友人から、苗字の口と名前のリエを繋げられ、ロリエと呼ばれるようになった。


ロリエの家族、父と母は、海外出張中で帰ってこない。

弟がいるのだが、その弟は、ロリエのゲームデータを消してしまい、ロリエの格闘術システマで半殺しに合って今は入院している。

なので、ほとんど一人暮らし。


それと、無害だが、ノリオ君というストーカーがいるらしい。

呼べば出てきて言うことを聞くので、パシリ的存在として使いこなしている。



ロリエは一人で寂しい時間を紛らわすため、落ちていた魔法使いの帽子をかぶり、毎日、魔法少女を気取って遊んでいた。

────中二にもなって、こんな遊びしかできない自分を嘆きながら……。

ある日、ロリエは家に伝わる謎の言葉を魔法少女気分で叫ぶ。

「スペル・マリエル・ロリリンパ!」

すると、魔法少女に変身し、突然帽子が話しかけてくるようになった。

────それは、魔人の能力への覚醒だった────


そんな帽子を、ロリエは、マジオ君と名付けた。


●マジオくん(帽子)

 相棒。普段は普通の帽子。

 話すことができる。

 いつも一緒。




【戦う動機】

 楽しいことを求めて


キャラクターイラスト CHARAT様

作者:夢奏舞P

「ちょっ、マジ学校燃えたんですけどウケるー!」



超弩級声帯兵器JK

○ド元気 花火(どげんき はなび)

性別:女



元気と愛想だけが取り柄の女子高生17歳。

趣味はカラオケと軽音楽。将来の夢は決まっていないが、

音楽系の大学に受かるようにボイストレーニングは欠かさない女の子。

家庭環境に不満があるため、ストレスを抱え込みがち。


日頃の鬱憤を晴らすように大声の練習をしていたら、

いつの間にか口から静電気が出るようになってしまった。

より大きな声を発することで空間を爆発させることが可能に。


それを偶然目撃したテログループに声帯兵器として雇われ、

彼女は破壊工作に加担するようになる。

報酬は一回の仕事で30万ほど。

全額を大学費に充てるため貯金している。





能力名:超弩級スパーク!!!

声量に応じて空間を爆発させられる能力。


ひそひそ声なら静電気程度のナノ爆発を。

普通の声でも自分の周りに衝撃波が発生する。

大きな声を出せば出すほど、大規模な爆発を引き起せる。

狙った場所に声を飛ばすことで、任意の場所を爆破できる。





戦う動機:お金を稼ぐため。



イラスト:ジュエルセイバーFREE

作者:如月真琴


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