【名前】多々良 矢九(たたら やく)
【性別】男性
落し物を見つけると持ち主が分かるまで探し続けてしまう高校二年生。小さい頃から様々な落し物を見つけては持ち主のところへ返してきた。そのため、いつの間にかみんなから探偵のように頼られるようになった。しかし、本人は親切心ではなく「落し物の持ち主が誰なのか気になって仕方がない」という理由から行動している。なぜ、こんなにも落し物の持ち主が気になるのか、彼自身にも分からない……そういう性分なのだとしか言いようがない。
魔人になったのは三年前の中学二年生……彼が下校していた途中である。道端に落ちていた白い靴を見て、「なぜこんなところに靴が?」「落とした人は裸足で帰ったのか?」と気になってしまい、「このまま靴が持ち主の所まで案内してくれたらいいのに……」と願ってしまった。その瞬間、彼の願いどおり靴は勝手に進み始めたのだ。ズズッ……ズズズッ……と。やがて、矢九は持ち主のもとへ行き着くが、その後何があったのか今は思い出すことができない。
【能力名】ピックアップターン
拾った落し物を持ち主のところへ帰らせる能力。発動すると、落し物は勝手に持ち主のところへ帰り始める。
【戦う動機】「気になるんだ……この落し物が誰のものか」
【作者】ヤドナシ
名前:内藤夢(ないとうゆめ)
性別:女性 年齢:15歳
(性格)
恐がり。怖い話をされると身構える。
(昔の事件)
夢が小学生の時、学校に殺人鬼が現れた。学校に残っていたクラスメイトは、夢以外全員殺された。夢は事件のことをよく覚えていないが、その話をされると、胸が苦しくなる。
(真相)
現場となったのは体育倉庫。当時、夢はいじめにあっており、クラスメイト達に体育倉庫に閉じ込められた。辺りは暗くなり、雨が降り始めていた。クラスメイト達は夢を置き去りにして帰ろうとした。その時、クラスメイトの一人がとある噂話を口にした。それは雨の降りしきる黄昏時に起こるらしい。かつて新任教師が一人学校に残って体育倉庫で片付けをしていると、体育倉庫をノックする音が聞こえた。『ノックの音が聞こえても返事をしてはならない。もし返事をしたならミノリさまに殺されてしまう』。そんな噂話がまことしやかに流れていた。何も知らない新任教師は、その音に返事をしてしまったという。翌日、新任教師はむごたらしく殺されていた。『ミヨリさま』に殺されたのだ――そんな都市伝説じみた噂だった。
話を終え、クラスメイトは夢に忠告した。ノックが聞こえても絶対に返事したらダメだぞと。クラスメイト達は笑いながら、その場を立ち去った。一人取り残された夢は心細さに震えていた。ふとノックの音が聞こえた。それはクラスメイトがいたずらで叩いたものだった。だが、夢は妄想した――『ミヨリさま』という存在を。
クラスメイト達は夢の産み出したミヨリさまによって殺された。
(能力)疑心暗鬼(Demons are lurking behind the dark)
夢が恐怖により想像したモノが現実のものとなる。
作者:岡崎庸道