第2話 当日(朝)
文字数 461文字
明け方。まだ暗い翔太の部屋。
ベットの中から手を伸ばし、目覚まし時計を手にする翔太。
ベッドから起き上がった翔太は、
鏡の前に立ち、手で顔を覆い下を向く。
目を閉じたまま両頬を手でバシッと叩く。
大きく長く息を吐き、顔を上げ、鏡の自分を見てうなずく。
制服に着替えた翔太が1階リビングに入ると、翔太の母がキッチンにいた。
リビングにあるカレンダーを覗き込もうとキッチン窓から身を屈める母の前に立つ翔太。
笑顔でウインクしながら手渡す母親から、ひったくるようにして弁当を取り、翔太は慌てて朝食のパンとココアを口に放り込む。