第1話 家族へ

文字数 465文字

拝啓 家族へ

みんな元気ですか?

私の一人暮らしが始まって、一週間がたちました。私はなんとか元気にしています。

一人暮らしの部屋はとても静かです。いつも弟や妹の騒ぐ声がうるさいと思っていましたが、静かになったらなったで寂しく感じます。

私は、自分が勉強したいことのために家を出ました。その選択は、間違ってないと思いたいです。

地元から離れた大学を志望していると伝えた時、他の道にも目を向けてみるように言いましたね。

でも、私は他の道を探ろうとは思いませんでした。どうしても、自分の望む世界に進みたかったから。

心配してくれていたのは、わかっていました。

初めての子どもが、初めて親元を離れようとしている。不安で当然で、私も不安でした。

でも、これは私が決めたことだから。受験した時には、もう覚悟していたんだ。どんなに不安でも、離れなきゃいけないんだって。

やっぱりさみしくて、泣きたくなる日もあるけれど。がんばるって決めたから、前を向くよ。

でもその前に、私は後ろを振り返るんだ。

今までありがとう。

これからも、よろしくお願いします。

みんな、大好きだよ。
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