第2話

文字数 1,056文字

さて、わたしは、神奈川にやってまいりました。

最初の1週間は、朝から晩まで、彼が家に来てくれてました。

が、その次の週の月曜日。

彼は、自分の親にわたしと付き合っている話は、していたのですが
引越してくる話をしていなく
彼のお母さんがご立腹になってしまったのです。

まず、彼がリモートとはいえ授業を受けない事。
わたしが急に引っ越したことにより、彼に頼りきりになるんじゃ無いかという心配

心配するのもわかります。
彼は、てんかんを持っています。
疲れすぎたり、寝不足、服薬を忘れるなど、そう言った事で発作を起こしてしまうのです。

もしかしたら発作が起きていて、どこで発作が起き、どこで倒れたか、それもわからない状態が1週間続いたら親なら心配するよなぁ…わたしは、そう考えていましたが、何やら違う様子。

た だ 私 を 嫌 っ て る 。

な、なんだと…。

この時、わたしと彼は付き合って3か月ほどでしたが、早い段階でそんな関係になってしまいました。

歳の差を気にしていて、わたしが何を狙って彼に近づいたかを怪しんでいるようで。

なんと、老後の介護の為、とかも言ってるらしく。
そんなわけ無いのにと、少し悲しくなってしまいますが、まぁ、これが歳の差の壁なんでしょうか?
壁にぶち当たってしまいました。

そして、彼のお母さんはわたし達に土日以外会うな、と彼に約束させました。

彼は、自分の事で親に心配をかけてきたのを気にしていて、特に母親に萎縮してしまう部分があるようです。

ですが、彼は、お母さんの目を盗んで毎日、3時間くらいは、わたしの側にいました。

わたしは、ありがたかったし、慣れない新天地で、彼がいる事で安心も出来ますから良かったのですが。

彼は、大学生。

勉強をしなくて大丈夫か?
いや、大丈夫なわけがない。

季節は、冬でしたので、もうすぐで冬休みに入るところらしいのですが、何故勉強をあまりしないのか、大丈夫なのか、わたしが邪魔になってないか、聞いてみる事にしました。

「大学がつまらないから」

そう、彼は言いました。
リモートだし、勉強もよくわからないし、やりがいを感じない。

でも…それなら楽しければわたしより大学を選んでるのかと、チクリと少し胸が痛みました。

それをわたしの表情で気づいたのか、彼は
それは、違う、と強く言ってくれました。

しかし、わたしと出会った事で彼の中で何かが変わったのは、事実だと思う。

わたしは、責任重大なのだ。

イケナイ事、甘い蜜、そんな風にしてられるのは、最初のうち。
思いが更に深まっていくほどに
この恋愛の難しさを痛感していくのだった。
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