雨の日に思う(5/1)

文字数 234文字

雨に濡れると
溶ける
と言っていた女は
やたらと
シャワーが長くて
雨の日の
買い物は
僕の役目だった

雨に濡れると
生き返る
と言って
傘をささない女は
やはり
シャワーも長くて
雨の日の
買い物は
僕も一緒に濡れた

雨の日が
続く

雨の日に
思い出す
ふたりの女

今は
どこで
誰と
暮らしているのか

僕は
雨が降れば
傘をさし
あいかわらず
シャワーは
五分以内で
ひとり
暮らしている

梅雨でもないのに
雨ばかり

ひとりは
じっと
閉じこもり

ひとりは
濡れて
はしゃいでいるのか

雨の日
僕は
ふたりを
思い出す

それにしても
雨は
いつまで
続くのだろう
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