第1話

文字数 434文字

きょうはわたしとモモのおはなしをしようとおもう。
ふたりがあったのは、むかしのこと。
どのくらいまえかって?
そうね、あなたのおばあさんがうまれるよりも、ずっとずっとまえだとおもう。
もう、おぼえてないぐらいなの。
あなただって、むかしのことはわすれちゃうでしょ?
おぼえてる?
でも、それはむかしのことじゃないわ。
だって、おかあさんのおなかのなかにいるよりまえのことは、おぼえてないはずよ。
みんな、そうなんだから。
わたしとモモは、あったときから、すぐ、おともだちになれるきがした。
わたしたちは、とても、なかよくなれるとおもったの。
そのとおり、いいともだちになれたわ。
しんゆう、ってやつね。
もちろん、ケンカもした。
いくら、なかよしでも、ケンカはするわ。
あなただって、まわりのひとと、1かいもケンカしたことがないなんて、ないでしょ?
わたしたちは、いつもいっしょで、どんなこともはなしたわ。
そして、ある、とてもあついひに、モモがこういったの。
「ふたりでどこかとおくに、たびにいこう」と。
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