第3話

文字数 723文字

「そうね、とにかく、とおくてすずしいところがいいわ。おかねは、どうしよう?すこしならためてるけど、たりないとおもう。もちろん、だれにもいわないで、いくつもりよ」
モモは、あたりまえじゃない、といって、めをキラキラさせた。
わたしは、モモがほんとうに、たびにでるつもりだと、わかった。
そして、すごく、しんぱいになったの。
わたしたちだけで、そんなことがほんとうにできるの?
でも、ふたりでなら、なんでもできるきがした。
わたしとモモは、みんなにひみつで、けいかくをたてた。
おかねのことがきになったけど、いざとなったら、モモのサラサラのきんいろのかみのけを、うればいいとおもったわ。
きっと、しらがのおばあさんなら、いくらでもだすとおもう。
ふたりで、ちずとカレンダーをみて、たびにいくひをきめた。
そして、ついにそのときがきたのよ。
わたしは、おもいカバンをもって、モモをまっていた。
だけど。
モモはこなかった。
けいかくはしっぱい。
え?どうしてモモがこなかったって?
モモのおかあさんが、あまりのあつさでたおれたのよ。
そのあと、モモもモモのかぞくもみんな、たおれちゃった。
つぎに、モモにあったのは、とてもさむいふゆだった。
ふたりで、こんどは、あついくにに、たびにでるけいかくをたてたわ。
わたしたちは、いまでもなかよしだけど、いつもあうとたびのけいかくをたてていて、まだ1かいも、ふたりでいったことがないの。
あなたは、どこかいきたいところはあるの?
あるなら、けいかくをたてるより、いったほうがいいわ。
わたしたちみたいに、ずーっと、おはなしするだけで、どこにもいかないで、おわっちゃうから。
でも、わたしはモモと、どこにいこうか、はなしているときが、1ばんたのしいんだけどね!
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み