第11話 魔法のプリンセスミンキーモモ~死んでしまうとは何事だ~
文字数 2,233文字
みなさんこんにちは。大人になったらなにになりたかったですか?
こちらは昭和アニメをゆるゆる語るエッセイになります。
今回のお題は【魔法のプリンセスミンキーモモ】です。放映は1982年というので、前回語った【とんがり帽子のメモル】より2年も前なのですね。
*
メモルを扱ったとき、そういえばミンキーモモも同じくらいの放映だったようなと思ったのですが、まぁ、ほぼ同時期でしょうか。
ミンキーモモは時をおいて2作作られているのですが、2作目(1991年)は拝見していないので、1作目のほうを取り上げさせていただきます。
*
魔法少女ものとして【東映動画(東映アニメーション)】以外の作品を見たのは本作がはじめてかもしれません。【葦プロダクション】というだけで懐かしさを覚えてしまいます。キャラデに【芦田豊雄】さんがかかわっており、特徴的な可愛さのある絵柄はその後の、【銀河漂流バイファム】【超力ロボガラット】などにつながっていくのですが、残念ながら故人なのですよね。亡くなったニュースを聞いたときはショックを受けたのもです。劇場版【吸血鬼ハンターD(1985年、葦プロダクション)】などは次回語りたいくらいです。
ミンキーモモはアニオタにたいへんな影響を与えました。幼女向けのアニメだったのに、大きなお友達の関心をドストライクに受けてしまった作品になったことです。制作側にとっては不本意だったそうですが。
モモ以前に、大きなお友達の関心に火をつけたのは1981~1985年にかけてオタク界を騒がせた【DAICON FILM】のOPアニメ。ランドセルしょったの幼女が活劇するショートアニメ。
ここで「なんのこっちゃ?」と思う方は申し訳ないがウィキペディア先生の力を借りていただきたい。ここで説明するとミンキーモモ語る前に話が終わってしまう上に、そもそも私がDAICONには参加したことがない。
そのDAICONと時期がうまいこと重なってしまったというのが、ターゲット層よりも大きなオタクのお友達のほうが記憶しているアニメになってしまった要因ではないだろうか。
まぁ、それは関西方面に置いておいて。
*
魔法の国フェナリナーサからやってきたミンキーモモ。まずビジュアルが印象的だ。ピンク色の髪というのがアニメで当たり前になったのはミンキーモモが元祖じゃなかろうか。髪型も扇を下向きに広げたような感じで、これは幼い女の子(本来のターゲット層)に、お絵かきしやすく、誰にでも「モモちゃん描いたのね」とわかる。インパクトありつつ親切なキャラデ。
大人になったらなんになる? とOPにあるように、モモが使える魔法はミンキーステッキで大人の姿(なにかしらのプロフェッショナル)になってお仕事する。というもの。
小さな女の子に夢と希望を教えてくれる純粋な魔法少女。
モモの声をあてていたのは【小山茉美】さん。則巻アラレが出来て、キシリア・ザビが出来るほど器用な声優さんなので、子供のモモも大人になるモモも演じられる。それどころかOPもEDも歌っておられます。放映当時「小山さん、使われてる」などと思ってしまったのですが、結果的にはやさしい歌声が、いまでも耳に残っていますので、小山茉美さん大放出は良かったなと。OPの「ラブラブミンキーモモ お願いきいて~」は大人になった今でもそらで歌えます。メロディーラインが好きでした。
*
お仕事紹介アニメと思っていたミンキーモモですが。話半ばで精神的ショックからモモは魔法が使えなくなります。これはどうなるの? と見ていたら、突如超能力のような力を放出。
これにはフェナリナーサにいる本当の両親もびっくりして「モモの本来持っている力かもしれない」というわけです。
え、これって路線変更フラグ? ミンキーモモなにかと戦うの? 新展開? と前のめりになったのですが。その次の回で。
【ミンキーモモ、トラックにひかれて死亡】
いち視聴者(私のことだ)呆然。
魔法少女アニメだよね? 女児向けの作品だよね?
魔法少女交通事故により命を落とす。前回のなんかしらの力に目覚めたというくだりはなんだったのか。
さらに、モモが亡くなったと同時に地球の両親(育ての親)に子供が授かります。名前はモモ。同じ名前を付けます。このアニメはどこに向かっているのだ?
*
そのあと、赤ちゃんモモの夢の世界を見るお話になるわけですが、物語中盤で主人公が事故死というのは、私は当時15歳だったからまだしも、ちいさな子供たちはどう思ったことだろう。トラウマになりはしなかっただろうか。
という心配のとおりなのか、自分が大人になってからミンキーモモの話をする年下の女性を認めたことがない。
クリィーミーマミもセーラームーンも平成になってコラボ商品が発売されて、あのときの女児たちが懐かしがって購入しているのに。なぜ、ミンキーモモはそうならない?
視聴率ふるわなくて見ていた女児が少なかった? いや、63話もやっているし、1991年に2作目が作られているくらいだから、オタクじゃなくてもその頃小さかった女子は見ていたはずだ。
なのに、「ミンキーモモ懐かしー、私見てた。コラボ商品待ってた~」という人に出会わないのは一体どういう魔法なのだろうか。
あの頃幼かった女子は、魔法少女の事故死が衝撃すぎて記憶を封印してしまったのだろうか。
ミンキーモモ、私の中では謎残る魔法少女アニメなのです。
~終わる~
こちらは昭和アニメをゆるゆる語るエッセイになります。
今回のお題は【魔法のプリンセスミンキーモモ】です。放映は1982年というので、前回語った【とんがり帽子のメモル】より2年も前なのですね。
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メモルを扱ったとき、そういえばミンキーモモも同じくらいの放映だったようなと思ったのですが、まぁ、ほぼ同時期でしょうか。
ミンキーモモは時をおいて2作作られているのですが、2作目(1991年)は拝見していないので、1作目のほうを取り上げさせていただきます。
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魔法少女ものとして【東映動画(東映アニメーション)】以外の作品を見たのは本作がはじめてかもしれません。【葦プロダクション】というだけで懐かしさを覚えてしまいます。キャラデに【芦田豊雄】さんがかかわっており、特徴的な可愛さのある絵柄はその後の、【銀河漂流バイファム】【超力ロボガラット】などにつながっていくのですが、残念ながら故人なのですよね。亡くなったニュースを聞いたときはショックを受けたのもです。劇場版【吸血鬼ハンターD(1985年、葦プロダクション)】などは次回語りたいくらいです。
ミンキーモモはアニオタにたいへんな影響を与えました。幼女向けのアニメだったのに、大きなお友達の関心をドストライクに受けてしまった作品になったことです。制作側にとっては不本意だったそうですが。
モモ以前に、大きなお友達の関心に火をつけたのは1981~1985年にかけてオタク界を騒がせた【DAICON FILM】のOPアニメ。ランドセルしょったの幼女が活劇するショートアニメ。
ここで「なんのこっちゃ?」と思う方は申し訳ないがウィキペディア先生の力を借りていただきたい。ここで説明するとミンキーモモ語る前に話が終わってしまう上に、そもそも私がDAICONには参加したことがない。
そのDAICONと時期がうまいこと重なってしまったというのが、ターゲット層よりも大きなオタクのお友達のほうが記憶しているアニメになってしまった要因ではないだろうか。
まぁ、それは関西方面に置いておいて。
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魔法の国フェナリナーサからやってきたミンキーモモ。まずビジュアルが印象的だ。ピンク色の髪というのがアニメで当たり前になったのはミンキーモモが元祖じゃなかろうか。髪型も扇を下向きに広げたような感じで、これは幼い女の子(本来のターゲット層)に、お絵かきしやすく、誰にでも「モモちゃん描いたのね」とわかる。インパクトありつつ親切なキャラデ。
大人になったらなんになる? とOPにあるように、モモが使える魔法はミンキーステッキで大人の姿(なにかしらのプロフェッショナル)になってお仕事する。というもの。
小さな女の子に夢と希望を教えてくれる純粋な魔法少女。
モモの声をあてていたのは【小山茉美】さん。則巻アラレが出来て、キシリア・ザビが出来るほど器用な声優さんなので、子供のモモも大人になるモモも演じられる。それどころかOPもEDも歌っておられます。放映当時「小山さん、使われてる」などと思ってしまったのですが、結果的にはやさしい歌声が、いまでも耳に残っていますので、小山茉美さん大放出は良かったなと。OPの「ラブラブミンキーモモ お願いきいて~」は大人になった今でもそらで歌えます。メロディーラインが好きでした。
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お仕事紹介アニメと思っていたミンキーモモですが。話半ばで精神的ショックからモモは魔法が使えなくなります。これはどうなるの? と見ていたら、突如超能力のような力を放出。
これにはフェナリナーサにいる本当の両親もびっくりして「モモの本来持っている力かもしれない」というわけです。
え、これって路線変更フラグ? ミンキーモモなにかと戦うの? 新展開? と前のめりになったのですが。その次の回で。
【ミンキーモモ、トラックにひかれて死亡】
いち視聴者(私のことだ)呆然。
魔法少女アニメだよね? 女児向けの作品だよね?
魔法少女交通事故により命を落とす。前回のなんかしらの力に目覚めたというくだりはなんだったのか。
さらに、モモが亡くなったと同時に地球の両親(育ての親)に子供が授かります。名前はモモ。同じ名前を付けます。このアニメはどこに向かっているのだ?
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そのあと、赤ちゃんモモの夢の世界を見るお話になるわけですが、物語中盤で主人公が事故死というのは、私は当時15歳だったからまだしも、ちいさな子供たちはどう思ったことだろう。トラウマになりはしなかっただろうか。
という心配のとおりなのか、自分が大人になってからミンキーモモの話をする年下の女性を認めたことがない。
クリィーミーマミもセーラームーンも平成になってコラボ商品が発売されて、あのときの女児たちが懐かしがって購入しているのに。なぜ、ミンキーモモはそうならない?
視聴率ふるわなくて見ていた女児が少なかった? いや、63話もやっているし、1991年に2作目が作られているくらいだから、オタクじゃなくてもその頃小さかった女子は見ていたはずだ。
なのに、「ミンキーモモ懐かしー、私見てた。コラボ商品待ってた~」という人に出会わないのは一体どういう魔法なのだろうか。
あの頃幼かった女子は、魔法少女の事故死が衝撃すぎて記憶を封印してしまったのだろうか。
ミンキーモモ、私の中では謎残る魔法少女アニメなのです。
~終わる~