31歳、コンサルタント

文字数 404文字

彼女を取り巻く中に唯一長年の付き合いがある男性が1人いる。
この彼とは、お互いが30歳を超えた時、結婚していなければ結婚しようと約束していたらしい。

そんな彼には彼女はいつも自分が「失恋」したタイミングで連絡をとっていた。
彼女はセックスが好きなわけではないが、異性のぬくもりに極端に飢えるタイプである。
一昨年不倫していた時の終わりも、坊っちゃまとの失恋の時も、彼に連絡をしていたと言うのだから、彼はよっぽど彼女のことが気に入っているのだろう。

彼女が彼を気に入っている点は、彼女の頭がおかしいことを知っていることだ。
その上で彼女を”無邪気”と評価している。

今年の5月末、彼と会う約束をした彼女は彼と結婚することを悩んでいた。
その理由を想像できるだろうか?
ついこの間失恋した「坊っちゃま」が彼女に嫉妬をしてくれないか、と彼女は考えているのだ。

ここまで自分本位で他責で、我儘な成人女性を私は見たことも聞いたこともない。
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