第6話 狭井神社

文字数 694文字

主祭神 大神荒魂神(おおみわのあたみたましん)

大神神社の摂社にあたり、大神神社のHPでは「三輪の神様の荒魂」を祀るとされています。荒魂(あらみたま)とは神様の”荒ぶる一面”の魂と考えられており、対して”柔和な一面”を和魂(にぎみたま)と言います。
大神神社の主祭神”大物主大神”が古事記と日本書紀で大国主命(御祭神である大己貴神=おおなむちのかみと同一神とされている)と別神または別名と異なる内容となっていることから、”三輪の神様”が両神のどちらを指しているのか分かりにくいところでありますが、出雲大社で大国主命が和魂(幸魂・奇魂)を拝領する像があることから同一神である大己貴神の荒魂ではないかと考えます。
しかし、先のHPでは御祭神は大物主大神と書かれていますからHPからは大物主大神の荒魂と読み取れます。
ただ、日本書紀では両神は同一神とされていますから、「どちらの神様」と考える事自体が的外れとなりますね。



拝殿脇には、万病に効くとされる霊泉を頂くことのできる所がありコップなどを持参される参拝者の姿も見えます。また、その霊泉の流れる水琴窟に耳を澄ませて目を閉じると心の澱が浄化されていくように感じます。

「祓へ給え浄め給え神ながら守り給え幸へ給え」と唱えていましたが、HPによると

狭井大神(さゐのおおかみ)荒魂(あらみたま)守給(まもりたまえ)導給(みちびきたまえ)

と鎮魂詞を唱えるのが正しいようです。

御神体三輪山への登山口も境内にあり、格の高い摂社であることがうかがえます。主祭神が荒魂であることを理解して畏怖の念で参拝します。

境内の池には市杵島姫神社がありますので、重ねてお参りします。
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