第4話 ああ、令和日本

文字数 525文字

帰路に着く 雑踏混雑 夕ホーム

皆スマホ片手に 俯いて下


プーチンの ウクライナ侵攻の ニュース見て

「やべ、また物価あがるな」と 嘆く庶民


少子 高齢化の 現実に

「子供作んなきゃ」と 股間さするキミ


諭吉さん よく知りません 誰ですか?

だけど気になる 万札のこの人


お○んこは 基本有料 高いです

いくらですか? 最低一まん


修身に ない売春で 金稼ぎ

家族養う 底辺日本


チワワ連れ サングラスした いいオンナ

でも糞はとってね あとオシッコもね


呑み屋出て 電信柱で 用足すオジサン

勢力範囲? マーキングして


エレベーターの 「二十四時間監視中」の 表示見て
我が身振り返る この出勤の朝


三玉 百円の うどん見て

百二十円になるかもと プーチンを怨む


タコ焼きの 焼けるまるきを つくづく見ては

熱き頭の プーチンを想ふ


冬ざれや 在日系の 焼肉屋に入り

炭火にて 肉焼く幸福


自販機の 居並ぶロビーにて 冷たくても

便利だから 縋る自分


店先に ロシア産の ししゃもあり

Swift除外 大丈夫か支払い


人のせぬ タクシーの運転手 赤信号で

何くわぬ顔で しばし待つ闇


シール貼られ 賞味期限迫る 冬蜜柑

食品棚に並び 廃棄待ちでむなし


旧街道  お婆一人の  せんべい屋

「明治創業」の 看板古錆び







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