第54話 あーそびーましょ!
文字数 259文字
校庭にあるブランコの左から二番目には、ぜったいに乗っちゃいけないんだって。
先生も言うし、六年生のお姉さんたちも言う。
他のブランコが並んでいてもダメ、休み時間が終わっちゃいそうでもダメ。
なんでかな?
しとしと雨が降るある日の昼さがり、さんすうの授業中に、お外からキィ……キィ……という音が聞こえてきた。
『きゃははははは……』
雨音に楽しそうな笑い声もまじっている。
窓からそっと校庭を覗くと、左から二番目のブランコだけが揺れている。
――いいなぁ。わたしも乗りたいな。そうだ! 授業が終わったら、わたしも仲間に入れてもらおーっと
先生も言うし、六年生のお姉さんたちも言う。
他のブランコが並んでいてもダメ、休み時間が終わっちゃいそうでもダメ。
なんでかな?
しとしと雨が降るある日の昼さがり、さんすうの授業中に、お外からキィ……キィ……という音が聞こえてきた。
『きゃははははは……』
雨音に楽しそうな笑い声もまじっている。
窓からそっと校庭を覗くと、左から二番目のブランコだけが揺れている。
――いいなぁ。わたしも乗りたいな。そうだ! 授業が終わったら、わたしも仲間に入れてもらおーっと