第1話

文字数 741文字

失った時に気づくもの

失ったときに気づくもの
それが幸せと呼ばれるものかも知れない

毎日 当たり前のように風呂に入り
温かい食事をとり 普通にトイレが使え
温かい蒲団にくるまって眠る
それが どれほど恵まれたことか
能登地震の被災地を見れば分かるのだ

今まで 当たり前だと思っていたものが
突然 崩れ 今までの当たり前が失われたとき
人は幸せというものに気づかされる
何気ない日常の何気ない平凡な生活こそが
幸せというものの根本だということに

空気のような存在というが
日常の何気ない生活は空気のようなもので
それが失われた時に初めて
いかに平凡のように続いていた日常が
かけがえのない尊いものだったかに気づく
空気なしでは人は生きて行けない
それがどれほど大切なものだったのか
それを失ってしまったとき初めて
その価値を知ることになるのだ

つつがなく過ごす 大過なく暮らす
無事 お変わりありませんか
これらの言葉はそのことを物語っている

電気 ガス 水道 
これらはまさにライフラインで
一つでも欠けると人は
人たる生活が出来なくなる
ライフラインに もうひとつ
つけ加えるとすると それは
人と人のつながりであるだろう

人はどこまでも社会的動物なのだから


ファンレターさまの紹介

人と人、手を取り合って
本当に仰る通りだと思いました。空気のように普段は意識していなくても、失くして初めて気付くものは世の中に沢山あるのですね。それは物だけではなく、身の回りにいる大切な家族、友人、それから世の中の動きを円滑に滞りなく動かしている地球上の一人一人が酸素のように大切なのだと思います。TamTam2021さんの他の作品にも共通して書かれている人と人との繋がり。コミュニティが薄くなっている今こそ、互いに手を取り合って生きていくことが大切だと感じました。



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