第3話

文字数 319文字

園田は勇気を出して女性の横に座った。うつむいてスマホを見ていたが、強烈な眠気に襲われ、今度は園田が女性にもたれかかってしまったようだった。ようだった、というのは、強烈なエルボーを食らって、飛び起きたからである。

エルボーは、女性が園田に食らわしたものだった。その反動で、園田は反対側の人にぶつかってしまった。

「すみません、すみません」

園田は両側に謝り、再びスマホの画面に目を転じた。すぐに眠気がやってきて、また女性にもたれかかってしまった。こういう時って、必ず同じ側の人にもたれてしまう。そして再び、強烈なエルボーを食らった。

昨日、あなた、舌打ち、しましたよね……
おあいこに、僕だって一度くらい、やっても構いませんよね……
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