1 文明の要素(エレメンツ)が分かると、社会が分かる!
文字数 655文字
人類を繁栄させた文明には、六つの
それは〝知る、する、決める、ヒト、モノ、環境〟です。
詳しく言うと、科学・技術、経済・社会活動、
制度・政策という人間による文明活動の要因と、
人的資源、物的資源、自然・社会環境という
その必要条件になる文明の内外環境の要因です。
(以後は技術、政策、社会活動、物資、人材、
環境というように略すことがあります。)
六つの要素を
社会のことがまとめて分かる、便利な理論ができました。
文明とは〝知的生命活動の様式〟です。
〝知性〟とは〝因果関係の発見・活用〟の能力です。
例えば細菌は餌があると増え、なくなれば死滅しますが、
人間は〝種を植えれば実が採れる〟と考えます。
文明の特徴としては農耕技術、都市建設、
国家制度、社会的分業や文化活動があげられます。
その発展の順序としては、農耕などの技術により、
人々の生活が文化を含め豊かになると共に、
都市が築かれて、様々な仕事ができると、
利害調整のための制度・政策が必要となります。
ただし、技術は施設や製品といった、
物的資源に具現化されないと社会を豊かにできず、
政策は健康や教育を得た国民という、
人的資源がなければ社会を健全に保てません。
また、技術開発には資金など政策的支援が必要ですが、
その際は資源や市場など自然・社会環境が影響します。
そこで、文明活動の本体である社会活動の発展には、
〝文明の六要素〟をバランス良く高められるような、
新技術の導入を含めた総合政策が不可欠である……
ということが分かります。