恋愛ドラマのパターン、『出会いはサイアク』、のつづき

文字数 768文字

・1話目:2人が出会う、大抵、互いに反発するような事件がきっかけ
・2話目:相手を腹立たしく思いつつも、もうどうせ会うことは無いと思っていたら!
 職場とか取引先とか、とにかくずっと関係を保たなければならない立場で再会
・3~5話:反発しつつ、関わらざるを得ない状況が続いてイライラ
・6話目あたり:ちょっと相手を見直すようなできごとが起きる
・7~8話目あたり:身近な人が、相手にアタックしはじめて心穏やかでなくなる
 または、すごい事故とかが起きて、相手にもう会えないかもしれない事態になる

「このあたりで、あれ? もしかして自分は相手のことが好きなのかも…? なんて、今さらながら気づいたりして」
「ああ、ありそう」

・9話目:8話までの流れを受けて自分の気持ちをしっかり自覚、素直になって
・10話目:めでたし

「うーん…」
 唸りながら、これまで見てきたいくつかの恋愛ドラマを思い出していくと、なんと、かなりの作品が当てはまるではありませんか!

「だからつまり、1話目で出会いはサイアク、ってなった時点で、最終話でくっつくのはほぼ確定なわけです。その間のすったもんだを延々見るのが、私には面倒で…。最後にくっつくなら2話目でくっついて終わり! でいいじゃん、って思っちゃうんですよ」
 そのすったもんだを、みんな楽しみたいんじゃないの、と言うと、そうなんです、だから単に私の性格に合わないだけ、恋愛ドラマ自体は否定しませんよ、と言われたっけ。

        ***

 なるほど。
 そうすると、究極の時短ドラマは、
・1話目:走る主人公が回想する、サイアクな出会いから現在までの経緯紹介
・2話目:同じく息せき切って走ってくる相手と出くわし、同時に告白しようとして状況を把握し、笑いあってハッピーエンド

 かしらね。…無駄が無いわあ。ある意味、時代に合っている??
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