第1話

文字数 170文字

 頭部だけ梁にぶらさがり、首からしたは融けてなくなってしまった。ぼくはどうしてこうしたザマになったか。
 その原因をさぐるには、どうしたって宇宙のはじまりまで遡らなければならないだろう。荷が重過ぎることだ。だからぼくは過去にではなく、このようなぼくにやがて訪れるはずの、奇奇怪怪で、しかも目がつぶれるほど輝かしい未来に、期待をかけようと思う。
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