ユーモアとは自己の対象化である

文字数 364文字

「オメの目ってのは愚鈍だな。んだべ、ユートピアっつうもんしか見でねえ目だ。そんなんじゃ蜘蛛も雲も逃げ出すっちゃ」田舎もののおっさんが天井の隅に現れていった。「明晰な美人さんっつのは、沼に咲く蓮華っつうっちゃ、オメみてえな甘ちゃんでねえがらな」
 ぼくは大学を出て就職したばかりで、リアル・ワールドの人間関係に傷つき、睡眠薬がきくまでのあいだオナニーにふけっているところだった、くぱあするお人形さんみたいな女の子をFC2-PPVでみながらオナってたんだ。
「やめどげ、ムダに白いのだすんじゃねえど。わすれんな、あの人をみよ、泥に咲ぐ花をよ。オメのすぐ近ぐにいっと。耳くそほじぐるまえに目くそとって、自分のまわりをみまわしてみるんだな。まわりを見ようどすれば、そのオメの見上げだ姿勢・精神によって、自ずど状況はかわってくるはずだがらな」
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