【episode2 - 蕩けるキス】

文字数 255文字

離れようとしても離れられない。



暫し洗面所で抱き合った私たちは、どうにも離れ難く、肌に触れ合ったまま部屋へ戻り再び(とろ)けるようなキスをした。

どれくらいそうしていただろうか。



「シャワー浴びてくるね。」



そう言う私に彼が頷く。


だが、視線が合うとまた求め合ってしまう。

私は思い切って彼を引き剥がすと素早くバスルームに身を進めた。



スカートとブラウスを脱ぎ、ランジェリーに手をかけると、薄っすらと湿度を感じる。



彼を求めて身体が反応しているのだ。

鏡の中の自分を見つめる。



そこには、どうしようもなく淫らな表情をした私が立っていた。




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