第7話 サイト選びは大事だぞ

文字数 4,160文字



 前回、闇堕ちネタを書いたところ、ぐうぜん、すぐあとに落選について綴られた近況ノートを読んだ。それも立て続けに何人か。ちょうど、電撃とかスニーカーとか結果発表が重なったようだ。(カクヨムにて)

「ダメだったー! 次行きます。次!」と言えてるうちはいいんですよね。
 そのうち、それも言えなくなる。

 昨日読んだノートの人の心境は、僕の一時期にとてもよく似ていた。いわく、

 もう書籍化は叶わないんだな。じゃあ、趣味として楽しんで書ければいいじゃないか。だからと言って、これまでやってきたことがすべてムダじゃなかったはず。そして、心のどこかでは「書籍化したらいいなぁ」くらいの気持ちは持ち続けたい……。

 そういう内容だった。
 大丈夫ですよ! それ、カクヨム始めたころ(つまり四年前)の僕の心境とまったく同じですから!

 僕も「もう書籍化はムリなのかもな。まあ、書くのは好きだからずっと書くし、数人だけど心から応援してくださるファンもいる。その人たちと楽しくオシャベリながら、マニアックな話を書き続けるんだろうな。それもいいか。いちおう賞にも出すけど。万一にでも受賞すればラッキーだよね」って感じで書いてました。
 完全にあきらめなければいいんです。細い糸でもつながってさえいれば、もしかしたら……って可能性は残ってる。

 もちろん、その一方で、僕は分析力をいかして、自分でも残れそうなコンテストの受賞しやすい傾向をしぼりこみ、狙って書きました。それが『屍喰鬼ゲーム』です。いちおうとか、万一とか言いながら、けっこう、あざといw

 自分の作品や作風にあったサイトを選ぶことも重要です。僕はもうカクヨムではあきらめてますし。ここは僕の作風むけじゃない。読者層が僕のフォロワーさんたちと違うからね。編集者さんも男性が多いみたいだし、もともとカクヨムはラノベ編集部がベースになってる。

 たとえば、なろうやエブリは編集者さん女性が多いって聞きますよね。じっさい、ユーザーも女性が多そうだ。アルファポリスも女性むけ恋愛が受けやすいと聞いたことあるなぁ。

 そういうサイトごとのカラーによって、同じ作品でもコンテストで選ばれやすい、選ばれにくいってのは絶対ある!
 なので、カクヨムでダメだからって、あっさりあきらめてしまわないで。三つ四つのサイトを試してみて、ここが一番、自分にむいてるかも? ってとこを探そう。

 ちなみにエブリさんは「年齢は作品に関係ありませんから」と言ってくださってます。年齢であきらめかけてるかたは、エブリスタへ急ごう!
 ひろってくださったからって、まわし者じゃないですw

 エブリは妄コンがあるから、攻略しやすいサイトなんです。まずは妄コンで腕試し。妄コン常連をめざそう。特集にも選ばれるようになったら、あとはガップリ食いついて離れないことw
 とくに、書籍化イベントのなかでも、自作にあってそうなのを狙い撃ちしてもいい。

 カクヨム?
 カクヨムはなんとなく若い人優先なのかなって思います。カクヨム甲子園でわかるように、青田買いのサイトかなって。若いときから育てて、自分の色に染めてやろう、みたいなw

 今回のMFブックス10周年記念イベントの応募要項を見て確信した。これに、カクヨムでの受賞者及び、他サイトで受賞し書籍化予定の人は応募不可ってあるんですよね。
 要するに、他サイトのツバついてるヤツはいらんってことです。なんとなく、そうなんじゃないかと薄々感じてたんですが。やっぱりか。

 中高生はこのカクヨム甲子園を最大限に活用して、その三年間に賭ける価値がある。じっさい、カクヨム甲子園の受賞作が書籍化されてるよね。これがカクヨム最大の攻略法かも。

 だから、高校生以上の人は、必死にカクヨムコンに挑戦するしかないんだろうなと。
 でも、読者選考はちょっと……というなら、最近多い、テーマ限定の中編イベントにターゲットをしぼるのはアリ。書籍化が約束されてるし、中編でいいから、一作品における拘束時間も少なくてすむ。働きながらでも書ける。
 乱発するより、ブラッシュアップで質の向上をめざそう。イベント用作品は三、四回推敲すべし。

 ただどうしても、カクヨムは男性読者が多く、編集者さんも男性よりだから、そしてラノベのサイトだから、書き手も男でラノベ書きさんが有利になるので、そこは覚悟の上。中編イベントのなかには女性作家さん有利なのもあるし、それを待ってもいい。

 他のサイトは攻略法がわかるほどやってないんで、ごめんなさい。割愛。
 ただ、ネトコンの抽選で編集者さんが書く感想当たって嬉しかったな。けっこうちゃんと一冊ぶん丸々読んでくださったとわかる。こういう丁寧な編集者さんがいるサイトはいいサイトだ。たぶん。

 ちなみにエブリの編集者さんも、もらった選評から、ちゃんと読まれてるんだなとわかります。わりと具体的なアドバイス入るんで、それを参考に次作へいかしてました。←だから、まわし者じゃないってばw

 僕はやってないんですが、note、ノベプラ、pixivなんかもよく聞きますよね。
 近況ノート読んだかぎりだと、なんとなく、noteとノベプラは男の書き手さんがカクヨムと併用してることが多いような? pixivは文とイラスト両方書ける(描ける)人むきですか。で、文芸の人はステキブンゲイ、と。恋愛物得意な女性作家さんは魔法のiランドね。

 アルファポリスは広告収入分配とか、ポイントで書籍化申請とかあるので、書籍化狙いの人にはいいんだろうけど、投稿がしにくかった。スマホ操作むきじゃない。他サイトからコピペで運ぶことができない。あくまで自分の手元(スマホ内、パソコン内)に元データを持っていて、それをアップロードする形でしか投稿できない。

 めんどくさくて初日で断念。とりあえず外部サイトからのリンクで二作品だけ置いて、その後、数年放置状態。
 聞いた話だと、アプリ版は投稿しやすいですよってことらしいんだけど、そうなのかな?

 あと、アルファポリスは他の人への宣伝行為がゆるされてるので、なかにはマナーを守らないヒドイ人がいるようです。ようですっていうか、じっさいにそれで泣きついてこられた知りあいユーザーさんがいるんで。カクヨムで言う近況ノートとか、エブリのつぶやきにあたるもので宣伝するだけならまだしも、他の人が書いた作品の応援コメント欄に、応援と見せかけて、その九割は自作の宣伝誘導を書きこむ輩がいるんだとか。アルファではトップページに応援コメントが載るので、コメントをたくさん書けば、そこで注目されるってことらしい。しかも、運営に訴えても対処してくれない、自作に書きこまれたコメントを作者が消せない(コメント削除機能がない)、当時はブロックもできないという状況だった。まあ今はブロック機能だけはついたみたいだけど。そのほかの改善があったかどうかまでは知らない。改善されてるかもしれないし、されてないかもしれない。

 なので、アルファは美味しい側面もあるけど、荒波だぞ、と。

 ちなみに僕がやってるサイトは、メインでエブリスタ、カクヨム。なろうはコンテスト参加用。アルファはそんな感じで外部リンクを数作置いてるだけ。あと、ノベルデイズです。

 ノベルデイズはですね。あそこも特殊なサイトかなぁと。大きな表紙絵が載せられ、挿絵もかんたんに写真ライブラリから持ってこれるし、チャット小説とか、動画も挿入できたりとか。珍しい形態での投稿もあり。どっちかって言うと、イラスト好きにむいたサイト。以前、投稿作業に関してちょっと困ったことがあり、問い合わせを二度くらいしたけど、運営さんのお返事がそれはもう丁寧で極上でした。ものすごく親切。静かにひっそり執筆活動したい人にはいいサイトだと思う。

 ただし……このサイト、ほとんどは幽霊部員というか……ここをメインに活動してる書き手さんは少ないだろうな。自作に自分で星入れられるんで、数ページまとめて投稿し、自分で星つければ、すぐランキング上位になってトップページを飾れます。そのランキング形式見直すと去年の年末にお達しがあったあと、なんの進展もないし。はたして読み専さんが存在するのか? ほんとはいないんじゃないか? いるとしてもきわめて少数だよね?

 ……そういうサイトです。
 僕は絵本を置きたいので活用してるんですが。
 あと、広告嫌いで、ここでしか読めないファンのかたが一人だけいるので、そのかたのためにだけ投稿してるようなもの。保管庫としては優良物件。あっ、顔文字は化けるので要注意w

 どこのサイトも一長一短がある。でも、自分にとって居心地のいいサイトはどこかにあると思う。
(エブリの短所? 妄コンがあるがゆえに、パクリ魔が多発すること! 対処法はブロックと、自作を〆切直前に公開、応募すること!)

 あ、そうそう。マイナスな言いかたしたかもだけど、カクヨムの良さはとにかく、スマホ投稿のしやすさ! UIがめちゃくちゃ使いやすい。書きやすい。これについては群を抜いてる。どこもかなわない。もう、それだけで、このサイトにありがとう、使わせてくれてありがとう、と感謝してます。ロイヤリティ参加はそのお礼だよ。ロイヤリティ辞めたとしても、広告だけはつけておこう。

 近況ノートがSNS的な使いかたできる点を高評価してる書き手さんも多いですね。それによってトラブルも発生するから、そこは好き嫌いあるとこだろうけど。他のユーザーさんの声を聞けるのはいいことだと思う。みんな同じ点で悩んでるんだなとかわかる。

 僕はもう前述の理由で、なるべく書き手さんと交流したくないけど、悩んで苦しんでる人を見ると、「あなただけじゃないよ。がんばれ」と、そっと思ってはいます。

 その『頑張り』がどんな形になるかは人それぞれだけど、がむしゃらに小説だけ書けと言ってるわけじゃないです。
 そういうのは僕みたいな変人がやればいいことなんで。(そういえば、僕と同じ心境にいたってるあの人、小説は呼吸と言ってたような)

 何個か前に書いた、自分の幸福を見つけましょうってやつですね。休むのも、遊ぶのも、脳が欲してるから。ムリせず続けたいなら、それもよし。
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