(草稿)

文字数 349文字

     *

「それはつまり、こういうことじゃないかな?」
 ひとしきりみんなの話を聞いて、畑の主は言いました。
「うちの先祖は確かに、明治時代に船でやってきた元・船員さんで。
 アイヌの女性と結婚して、この隠れ里に畑を開いたと…
 言われている。
 それで。」
 主は大きな掌を開いて、握っていたものを見せました。
「宝というのは、これのことじゃないかな?」
 大きな黄色い粒と、白い美しいたくさんの粒粒です。
「あっ」
「これは…!」
「種だよ。黄色みの強いトウモロコシと、真っ白の、粟。」

「たしかに! そうかもしれない!」
 ・・は興奮して叫びました。

「それはそれで、歴女の血が騒ぐ仮説だぞ?」

「…待って。でも、それだけじゃ、説明がつかないわ…」
「あの不思議な歌や、小人や宇宙人? …のことは…
 どう、説明するの??」


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