【前編】『ホットチョコレートな夜』第1話「僕と錆び猫」
文字数 974文字
『ホットチョコレートな夜』(R15)
第1話「僕と
203号室に帰宅して、僕と錆び猫は一緒に温かいシャワーを浴び、やっと人心地がついた。
サラダチキンを分け合って軽く夕飯を済ませると、錆び猫には人肌のミルクを、僕はホットチョコレートを飲んで、少し早めに眠ることにした。
気がつくとTシャツがまくり上げられ、指で上半身をなぞられて。
「サビ、やめて」と言ったつもりが喘ぎ声にしかならなくて。
そしてサビの指は、先端に触れるか触れないかで、わざとはぐらかす。
僕は焦らされ、体をよじってしまう。
こんなの僕じゃない、僕はこんなふしだらじゃない、なのに理性が飛ぶ。
いつの間にか全裸にされ、朦朧とする僕の両足をサビは容赦なく広げると、ざらざらな舌でなぞったり吸ったりした。
サビはいじわるだ。ジェットコースターが到達する寸前で、また何度もはぐらかしたから。
僕は「いじわるしないで」と懇願し、その直後に果てた。
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