第4話 逆襲2
文字数 1,556文字
白鳥家
あの女、絶対ギャフンと言わせてやるわ！！
麗子、あまり真貴さんの娘さんを刺激しないで欲しいんだが…
お父様は黙ってて！！
…ブッ潰してやる！！
休み時間
あれ？私の体操着…
(ふふふ…ペンキに浸しておいてあげたわ。みんなの前で恥をかきなさい！)
うーん…落ちないなあ…新しいのを買おうにも今日定休日だし…
あ！そうだ！
これをこうして…
完成！
体操服に綺麗な模様ができる。
綺麗〜♡
すごーい！
(体操服でアートかよ！！)
(…だったら！！)
翌日
えー、今日は、音楽祭に出るメンバーを決めるオーディションを行います。
緊張するなぁ…
(ふふふ…楽器に細工をさせてもらったわ。これで不合格確定ね♪)
では、真貴さんから始めてください。
はい。
♪〜♬〜
(はぁ！？まさか、出なくなった音を避けてアレンジしてる！？)
…どうですか？
素晴らしいわ！！
パチパチパチパチ
拍手が巻き起こる。
(チッ…また失敗…！)
数週間後
この前の音楽祭、めっちゃ良かったね〜！
ま、ハルマキちゃんが出場してたから当然だな。
相変わらずブレねぇなw
ハルマキちゃんって、美人で面白くってなんでもこなせて…
ホント尊敬しちゃうよね！
ホントそれな！！
(くっ…余計な事をしたせいであいつの株が上がった！)
(もう、手段を選んでられないわね。)
翌日
図書館
んー…取れないなぁ…
脚立がないと無理かな？
(脚立のネジを緩めておいたわ。落ちて負傷でもして、学園に来られなくなればいいのよ！！)
…よいしょっと。
ガクッ
え？
きゃあっ！！
真貴がバランスを崩して脚立から落ちる。
(うふふ…いい気味…ん？)
あいったた…ん？
痛ってぇ〜…ったく、誰だよコノヤロー！！
…ん？
篠宮が真貴の下敷きになる。
あれ！？しのぱやじゃん！！
ハ、ハルマキちゃん！？
大丈夫！？ごめんね！すぐどくよ！
あぁ、いや…全然大丈夫。
(っていうかむしろもっと下敷きにしてほしい///)
痛って…！
大丈夫？もしかして、今ので足首捻っちゃった？
あ、うん。多分。
大変！保健室行こ！
真貴が篠宮を抱える。
えっ…いいの？
歩けないんでしょ。こうするしかないじゃん。
(マジかよ！ラッキー！！)
(隼人のやつ…！鼻の下伸ばしちゃって…！！)
保健室
ホントにごめんね。
気にしなくていいよ。
(お陰でおぶって貰えたしな。えへへ。)
お大事にね。
(もしかして、これってチャンス…！？)
ぐいっ
わっ！？
篠宮が真貴を抱き寄せる。
(こうなったらイケるとこまでいってやる…！)
篠宮が真貴の唇を奪おうとした、その時だった。
ガラララッ
…。
げっ、れ、麗子！？
とりりん！
…何、やってるの？
(チッ、いいところで邪魔が…)
…別に。
頭にゴミが付いてたから取ってあげてただけだよ。
…そっ。ならいいけど。
え？なにこの状況。
…ねえ、真貴さん。私、隼人と付き合ってるの。
だから、こういうことはちょっと…
えっ、そうなの？
じゃあ私、お邪魔かな？
先帰るね。
(あぁあああああああ！！あとちょっとだったのにぃいいい！！！)
ねえ隼人。今日は一緒に帰りましょ。
…。
篠宮が露骨に嫌そうな顔をする。
何よ。その顔。私じゃ不満？
もういい。一人で帰る。
(ちょっとあの女を病院送りにしてやるつもりだったのに…)
(私の隼人を奪われるなんて…許せない！！)
翌日
あー！！ホンットイライラする！！
なんで何をやってもうまくいかないの！？
実際、真貴との差が浮き彫りになってるだけだよねー。
ここまでくると可哀想になってきたな…
元気出せよ、麗子。
まだよ、私は絶対諦めない…！！
…！
…ねえ、あんたたち。
ちょっと確かめて欲しいことがあるの。
なぁに？麗子たん。
(ヒソヒソ)
え…それはちょっとやりすぎじゃない？
うげぇ…お前マジかよ…
あの女を追い込むのにいちいち手段なんて選んでられないわ。
身も心も再起不能にして…
二度と調子に乗れないようにしてあげる！！
ふふふ、あはははは！！
