第3話 逆襲
文字数 1,357文字
数日後
体育
今日は二人でマッチの練習をしてもらうぞー。
真貴さん。私と勝負してくれない？
オッケー♪
(フフフ…あんたのラケットに細工をさせてもらったわ…せいぜいみんなの前で恥をかきなさい…)
じゃあ白鳥vs真貴！用意…始め！！
パァンッ
ポーン…
パカッ
ポーン…
パァンッ
おお…！二人ともすげえ！！
これぞまさに神試合…！！
(…そろそろね。)ニヤッ
バキッ
！！？
え…！？ラケットが…折れた…！？
(もらった…！！)
パァンッ
ッ！！
パァンッ！！
！？…嘘だろ！？柄だけで…打ち返した！！？
！！？
ダメ、追いつけない…！！
ポーン…
真貴の勝ち！！
一瞬ヒヤッとした〜
あのタイミングで折れるか普通！？
すごーい！！ハルマキちゃん、白鳥さんに勝っちゃった！！
俺はハルマキちゃんなら勝てるって信じてたぜ☆
お前どっちの味方だよw
(…クッ、この私が…柄だけのあいつに負けた…！？)
(この屈辱は、絶対晴らしてやる…！！)
(…ふふふ、あいつの班だけ、普通のソースをデスソースとすり替えてやったわ。)
(あの女の悶絶した姿を見るのが楽しみね…！！)
40分後
そろそろかな〜？
一回味見した方がいいんじゃない？
そーだね。
(ふふふ…辛さで悶え苦しみなさい！！)
…！！
これだ！
…いやー、なんか足りないと思ってたんだよなー。
あと、仕上げにこれとこれを加えて…
完成！！
…どお？
…何これ！！すごく美味しい！！
すごーい！これ、お店出せるんじゃない！？
…くっ、残念だけど、正直脱帽したわ。
真貴さん、私を弟子にしてくれない！？
いや、なんでですかw
先生にあそこまで言わせる腕前…
…俺、家庭的な女の子って嫌いじゃないんだよな。
お前何言ってんのwww
(…くっ、こうなったら…！！)
空き教室
…ねえ、先生。ちょっとお願いがあるの♡
何だ？
…真貴のテスト、これを出題してくれない？
…お前、それ…本気でやるつもりか？
ダメなの？(札束をチラつかせる)
…やらないとは言ってないだろ。
あ、り、が、と♡
中間テスト
(先生を買収して、あの女の問題は全部東大の入試レベルで作って貰ったわ。)
(下手したら、全部0点かもねw)
数日後
うへぇ〜…麗子、オール満点かよ！！
天才は違うねー。
ホントそれな。
別に、マグレよ。
…亜弥、あなただって点数高いじゃない。
そんな事、ないよぉ…
(私が満点なのは当然として…問題はあの女の点数…ま、問題が問題だったし、どうせボロボロ…)
(…ん？はあ！？何で私、満点なのに2位なのよ！？)
えぇー！！？ハルマキちゃん、550点！！？
(ご…ごひゃっ…！！？)
どうやったらそんな点取れんの！？
んー…500点満点のテストのはずなんだけどね〜。
(一体何がどうなってるのよ！？)
(あのロリコン小野寺に問いただしてやる！！)
一体どういうことですか！？
何の話だ？
とぼけないでください！！
…っていうか、ちゃんと私の言う通りにしてくれたんでしょうね！？
もちろん。
じゃあ、あのふざけた点数は何ですか！？
500点満点のテストがなんで550点になるんですか！？
…真貴は、模範解答をさらに上回った回答をしてきた。だからその分を加点した。…回答用紙を見るか？
…結構です！！
(なんで！！？全部東大の入試レベルの問題よ！？何をどうやったら模範解答を上回るのよ！！)
(絶対諦めないんだから！！何がなんでもギャフンと言わせてやる！！)
