第2話 「◯◯、陥落〜 ! 」

文字数 820文字

あるコミュニティに参加し、同志・仲間を得られたこと。このことには誠に心から感謝している。しかし、現在、その主催者の方から自分は距離をとっている。

他のことは兎も角、自分は今でも同志であると感じている同じ班のお世話になった女性の夢(ベストセラーを出すのが夢だ、と言っていた)が、実現されない限り、彼への感謝は変わらないが、歩みよることはないだろう。

「約束が実現」されなければ、それは信頼に値するだろうか。少なくともその真っ先にした約束が実現されない限り、正直に誠実に生きておられるとは自分には感じられないのだ。

さて、その方がある時、役者をなさっていた方でローンチという手法を日本に広めるのを使命としているとおっしゃる方と対談している動画を見て、上京した。

自分の属すコミュニティから、そのローンチの講座に参加したのは自分1人だけだった。値段は100万ということで誰も契約しなかったが、自分は悪ノリして、通るはずがないと想いながらクレジットカードを手渡した。

そしたら‥‥如何なる手段によるものか、契約が成立してしまった。間もなく、全クレジットカードは飛んでしまった。

帰宅して、そのローンチの講座のサイトにログインしてみると本家本元のアメリカ人の創始者が動画で説明していた。

それを瞬く間にすべて視聴し、電話をかけて実践する旨を伝えたら、20万とか30万また加えて請求された。

その役者出身の日本人のローンチ弘布者は「日本の人100万人を幸せにする」とかおっしゃっていた。「えっ、不幸にする、の間違いでは ? だって、あなた、ただ、ご自身にお金を集めることしか考えておられんじゃん。結果的に、あなた方ご家族も不幸になる、と想いますが」

後に彼のそのローンチ講座のクオリティを遥かに凌ぐものを誠に安価で或る企業が世に提供した。

その時、すかさず、LINEに書き込んだ。「◯◯、陥落〜 ! 」と。

彼(の会社)からの130万円を請求する旨の葉書が今でも手元にある。
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