第1話 汝自身を知れ「昂揚・視野狭窄に己を失うな ! 」

文字数 803文字

ネットで動画を使って顧客を集め、高額のコンテンツを販売する手法はアメリカからの輸入であることが殆どみたいだ。

日本はアメリカから10年から5年遅れて流行が訪れ、かの有名なダイレクト・ライティングを創始したのはダン・ケネディであるが、彼が齎したものは果たして福であろうか禍であろうか。恐らく、どちらもである。

個人が企業よりも多大な売り上げを実現できる時代を吾吾は生きている。相当数の人が「お金持ち」になるよう焚き付けられ、なんとなく皆、それを目指している。

よく考えてみてほしい。あなたが心から求めているものは自身が大金持ちになることだろうか ? 「然り」と心から感じるなら、それに邁進されんことを。

しかし、よく考えると、人々と良い関係を築き、自身が突出したお金持ちになることより、気の合う人々と相互扶助の麗しい社会に憩えたら、それこそが自分の幸せだ、と気づく人も案外多いのでは、と考えている。

そして、もし、あなたがクリエイターであるなら、一作でいいから、世界中の人々を感動・感激させられる作品・成果を残せたら本望、そう心から想っているのでは ?

自分が作りたいのは商品ではなくして作品である。商品は消費されていずれ消え行くのが運命。マスターピース(傑作=作品)は時代を超え、愛され、残り行くものである。

商品を作り、月に100万以上を売り上げたら、気分も昂揚し、夢の中にいて、自己の大事なものを多分、忘却している状態ではなかろうか。

その熱狂が過ぎたら、残るのは多分、虚無感だろう。ネットで大金を稼いだら、多分、死ぬまで走り続ける人生の始まりだ。それは先人を観察していればおわかりだろう。

事実、大金を稼いだと目される殆どの方々が引退をされていないのは何故か、考察してみるがいい。

だから、覚悟を決めて、飛び込むか否かを決断しよう。

華やかな結果を出したら、新たなタフなランニング(競走)へのエントリーの合図の始まりだ。
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