第4話:事業に失敗、閉店し自宅をネットカフェに

文字数 2,417文字

 そして敷地が300坪の土地に4LDK40坪132平米の家を2件4千万円ずつで8千万円で建て荷物を運べて8人乗りハイエースを買った。資金は鶴見須磨子と弟の宗田恒夫で折半した。宗田恒夫は今のところ結婚する話もないので両親と3人で住み、もう1軒に鶴見夫妻が住むことにした。その後2003年3月に鶴見須磨子が妊娠し出産予定日が8月18日とわかった。

 やがて8月になり根岸の産婦人科病院に入院し元気な男の子を出産して名前を敦夫、鶴見敦夫と命名した。2003年8月25日に本牧の家に戻ってきて母の織絵と宗田健蔵は子供の面倒を見たが、家族6人が一挙に仕事をなくし、やがて2004年があけた。2004年1月に株の収益で自宅の庭に大きな木造2階建て建物を1億円で建てる事を決めた。

 2004年1月10日から建築を開始して3月中に完成させることで契約した。2003年3月25日に完成した集会場を作り部屋12室と大きな広い洋間と調理場を作り午前中は中高年の人向けに喫茶店としてケーキ、ピザと珈琲、紅茶、ジュース、コーラを提供した。昼は簡単なランチ定食を作り食堂として利用し全て食券形式で前売りする方式とした。

 閉店時間は、20時までとした。すると、本牧の4つの町内会で、小学生の学童保育に1教室を利用したいと言う連絡が入った。小学校終了後、18時まで月4万円で使わして欲しいと言われ、学童保育管理人として4町内から毎日2名の親を出すと言われ了解した。父が、調理師免許を持っているので鶴見辰男と須磨子と両親で簡単な食べ物と飲み物を出すことにした。

 また1階と2階に光インターネット回線を1回線ずつ別々にひいて、有線インターネットで6回線、無線インターネットは、無制限に使える様にした。ネット回線料として1時間当たり、1人有線は500円、無線は100円で使える様にした。そして事前に全て回数券を買ってもらい、それを使う方式にして窓口での金銭のやりとりをなくした。

 ちなみに回数券方は、1200円分を1000円で5000円分を4000円で販売して1枚ずつ切り取って使える様にした。その後、鶴見辰男と須磨子が家で入らなくなった絵本や本、CDを寄付してもらい、本牧文庫として、この集会場で無料で読めるようにしCDも同じようにした。こうして約1年が経過すると集まってくるの人の内訳は女性達が7、8割。

 この地区の家庭で、お歳暮、お中元でもらっても使わなくなったものや缶詰、乾麺のお米の使用期限が近づいたものを近所の奥様方が、無料で持ち寄ってくれ、随分と助かった。約1年で総利益金額から土地の税金と電気、ガス、水道料金、インタ-ネット料金を払っても年間200万円以上の利益が残った。これなら長く続けられそうだと宗田、鶴見夫婦と喜んだ。

 そして、その頃、この地区の自治体で学童保育施設が完成し子供達は、そちらに移り、大人ばかりとなった。使用時間は午前8時から午後20時までだと言った。もし投資教室をするようになったら、別途、追加費用も考えると言ってくれた。そして鶴見夫妻が母の宗田織絵に3歳の鶴見敦夫を預けて2004年8月1日から5日の4泊5日で北海道旅行に出かけた。

 鶴見夫妻が2004年8月1日14時半に家を出て車で15時半に羽田空港近くの駐車場に入れ、空港の登場口で手続きを取り17時発千歳行きの飛行機に乗り込み飛び立った。18時半にに千歳に到着し空港内のレストランで食事してバス近くのホテルにチェックインした。翌8月2日、朝食後9時にバスで空港のレンタカー屋で車を借りて9時半に出発。

そして、美瑛へ出発し昼前に途中のレストランで昼食をとり美瑛のセブンスターの木、ケンとメリーの木、北西の丘展望公園、パッチワークの路を周り多くの写真をとり散策した。その後30分かけて富良野のファーム富田、中富良野町営ラベンダー園、彩香の里を訪ねラベンダーを始め多くの花を見学し写真を撮った。

 16時頃に札幌に向かい出発し、18時に予約したホテルに到着しチェックインした。その後、すすき野のビアーホールに行き夕食をとった。21時にはホテルに帰り床についた。翌8月3日は朝8時にホテルを出てニセコに向かい車を飛ばし10時過ぎについて羊蹄山の良く見える所に車を止め写真を撮り神仙沼を見学し近くの道の駅で昼食を取った。

 14時過ぎにニセコを離れ、15時に良い余市のニッカウイスキー工場に立ち寄り見学して旨そうなウイスキーを買い17時過ぎに小樽築港近くのホテルに入った。フロントで南樽市場を教えてもらい徒歩で10分ついて酒のつまみを買い併設したショッピンモールのレストランで夕食をとった。部屋で風呂を出た後、買ってきたウイスキーとつまみで奥さんと飲み始めた。

 今日のドライブの話し多くの雑談をしてから床についた。翌8月4日、目の前のヨットハーバーや海岸線を朝食前に散歩した。ホテルの朝食を食べに、朝食会場に行くとヨットハーバーの目の前で素晴らしい景色と北海道の地の物、鮭のちゃんちゃん焼き、濃厚な牛乳、チーズ、ヨーグルト、デザートのアイスクリーム、どれも絶品であった。

 部屋に戻ると遠くに対岸の石狩の山々が美しく素晴らしい。朝食の味も言うことなしだった。9時にチェックアウトして今日はバスで小樽駅周辺を歩いて見ることにした。早速、外に出ると道の向こう側から大きな身体をした屈強そうな外人が数人で話しながら、やって来た。言葉を聞くと、どうもロシア語の様でロシアの船員だったようだ。

 その後、バスに乗り小樽駅へ行き小樽運河を散歩し昼になりホテルで教えてもらった安くて旨い寿司屋に入った。すると女房と自分の嫌いな物、好きな物を聞き、それにあわせて別々に、にぎりの盛り合わせを作ってくれた。親切そうな板さんで好感が持て、料金も安く非常に感激した。その後、ホテルに戻りチェックアウトして札幌に帰った。
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