1. ぽっくる島 。

文字数 486文字

       ☆

『 ぽっくる(じま) 』と読む人が多い。
 官字はたいがい、『 北来島(ぽっくるとう) 』と書く。
 古くは、隣国では『 宝 來 洲(ほうらいしゅう) 』とも書かれたらしい。
 美しく雪に包まれる高潔な三山を擁し。
 海の幸と山の幸と、人の温情に恵まれた…
 そんな、土地である。

       ☆

 ぽっくる島には、大雑把に分けて、4種類の民族が同居する。

 ひとつは、はじめの民、とも呼ばれる、
『ぽっくる先住民』(小さな人)たち。
 南西はるかな諸島海域から、列島弧の西南海岸沿いに北上してきた、と言われる。

 ふたつは、次にきた人、とも呼ばれる、
『大きな海の人』たち。
 南東はるかな孤島群海域から、嵐に運ばれて北上してきた、と言われる。

 みっつめは、隣の『ポンニチ島』から、
 侵略というか?
 わりと近代になって、高圧的に?
 移住してきた…人たち。
『ポン人』と呼ばれることが多い。
(現在では、いちばん人口が多い。)

 よっつめは、『カイジンさん』たちと呼ばれる。
 近代や、つい最近になって、海外から、来た、
 いろんな国からの、人たちだ…

       ☆


 そんな、長い歴史を誇る。
 大きな、島である。


       ☆


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登場人物紹介

美味賜 香子(うまし・かこ)。

『なかなか芽の出ない作者の卵』…から、

やっと孵卵器に入った。くらいのところ…??


商業デビュー作:『だがしかしおかしいはなし』


めがヒット作:『 ウマシカ先生 』シリーズ。


佐藤 和子。

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