第1話

文字数 1,065文字

ギミーシェルター

この世に生きることは
神の罰なのか呪いなのか
六道輪廻でいえば ここは
まさに地獄という名の人間界
いや 修羅界なのかが餓鬼道なのか
とにかく あまりにも
むごたらしく悲惨な世界だ

ガザ地区ではイスラエルの侵攻が迫り
住民たちがはここでは
どこにも逃げ場がない 
安全なところなんてどこにもない
どうか助けてくれとテレビで叫んでいたが
今では この世界そのものが
ガザ地区そのものではないか

どうしたら人間はこんなことが
やめられるようになるのだろうか
いつになったら人間はこんなことを
やめられるようになるのだろうか

日々 殺戮やレイプ 略奪など
あらゆる鬼畜の蛮行が繰り返される
どうか俺にシェルターをくれ
俺だけのシェルターをくれ
修羅のこの世界のどこかに
もしかしたら転がっているかも知れない
俺だけのシェルターを
ギミーシェルター


ファンレターの紹介と私のコメント

 平和という名のシェルターを

 ローリングストーンズの「ギミーシェルター」を聴いてみました。ミックの歌声がとても切なく心に染みてきました。1969年にリリースした曲ですが、今の世界を写し出しているようで驚きました。何十年経っても世界のあちこちで争いが起き、荒れて救いようのない殺戮が繰り返されているのですね。この歌詞のように、ほんの一発の銃から始まり、シェルターはどこに逃げてもないのだと絶望的な気持ちになりました。日本は一見平和で、守られているように感じますが、本当はすぐ隣まで危険は迫っているのだとTamTam2021さんの、今までの作品からもわかります。平和という名のシェルターは本当にないのでしょうか。それは天から与えられるものではなく、人間が作り出すものなのだと思いました。


 今、ガザ地区で起きていることは私たちにとっても他人事ではありません。「NIMBY」という作品でも表現しましたが、日本政府は今、本気で戦争を始めようとしていると思います。それは政府の動きを見ていると容易に判断できることです。その時になって、あの時、何とかしていら・・・と後悔してももう遅いのです。憲法を変えて若者を戦争に駆り立て、アメリカとともに世界で軍事行動ができる国にすでになろうとしています。そのことに国民全員が気づいて、何としてもこの政府の暴走を止めなければならないと痛切に思います。そのためには政府の甘言と罠に騙されずに正確にその正体をとらえ、彼らに選挙でレッドカードを示さなければなりません。選挙に行きましょう。諦めと無関心のせいか投票率があまりにも低いのですが、それでは彼らの思う壺なのですから。
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