候補者
文字数 1,042文字
候補者
右京琴音 (三十五)
逡巡の人。いくら思考しても、人生の最適解は波のように寄せては返し掴めない。求答をやめたいのに諦めきれない。やっと諦めかけたとき、差し出された手を無視することができなかった。最近になりようやく答えに近づけた感覚を享受している。遠回りの価値を知る人。左海アルヴァーのパートナー。
左海 アルヴァー(二十九)
情熱の人。どのような荒波も「大丈夫」の風で凪に変えられる強さを持つ。物事の陰陽どちらも把握し知りながら、可能な限り陽の側面を思考し体現する。自分の運命は、自分で切り開きたい。右京琴音のパートナー。
ルイ・フリージア(十)
一途の人。名門シェルテローザ家の嫡男として生まれたが、シェルテローザ家のしきたりにより出生と同時に家系図より除外。母方の生家に移されフリージア家の子どもとして祖父母に育てられる。当人は全て知ったうえで、祖父母の前では元気に明るく何も知らないふりを通している。幼くして優しい嘘の意味を知る人。知識欲旺盛、有言実行。ルカの兄。
ルカ・フリージア(十)
熟考の人。生まれ育った環境はルイに同じ。両親がいないことに寂しさを覚えつつもそれを嘆くことなく、大人には大人の、他人には他人の事情があるのだと受け入れ前を向いている。垂れ目で温厚な故にのんびりした印象を与えるが、頭の中で静かに思考を続ける賢者の卵。しゃぼん玉と猫が好き。ルイの妹。
影衣蓮 (二十七)
無私の人。持って生まれた特徴により、いつ無に戻れるのか、ただそれだけを考えて生きてきた。そんな色も香りもない時間が陸都との出逢いで一変。明日を迎える喜びを知った。陸都の笑い声を聞く度に心が解ける様子を「君の笑い声は聖歌みたいだ」と表現する独創的な感性の持ち主。孤独の真意を知る人。美陽陸都の夫。
美陽陸都 (二十七)
覚悟の人。未来に期待する必要のない楽な人生、それが彼の定義する彼の人生。生まれる前から持たされた羅針盤、その針は動かせないと知りながら地平線の向こう側への憧れは消えてくれない。大企業の御曹司だが、継承権はその手になく、自由に道をゆき、自由を楽しみ、自由を希求する。固執や執着とは無縁。彼を今ここに繋ぎ止める理由は蓮の存在だけ。影衣蓮の夫。
非候補者
アストラ
導きの人。目元を仮面で覆い、微笑みを崩さず多くを語らない。仮面の下に何を隠しているのか、その微笑は何を意味するのか。問いかけの、真意は。彼が一体何者なのか知る由もない。唯一確かに言えることは、誰もが皆、彼は只者ではないと認識していること。
逡巡の人。いくら思考しても、人生の最適解は波のように寄せては返し掴めない。求答をやめたいのに諦めきれない。やっと諦めかけたとき、差し出された手を無視することができなかった。最近になりようやく答えに近づけた感覚を享受している。遠回りの価値を知る人。左海アルヴァーのパートナー。
情熱の人。どのような荒波も「大丈夫」の風で凪に変えられる強さを持つ。物事の陰陽どちらも把握し知りながら、可能な限り陽の側面を思考し体現する。自分の運命は、自分で切り開きたい。右京琴音のパートナー。
ルイ・フリージア(十)
一途の人。名門シェルテローザ家の嫡男として生まれたが、シェルテローザ家のしきたりにより出生と同時に家系図より除外。母方の生家に移されフリージア家の子どもとして祖父母に育てられる。当人は全て知ったうえで、祖父母の前では元気に明るく何も知らないふりを通している。幼くして優しい嘘の意味を知る人。知識欲旺盛、有言実行。ルカの兄。
ルカ・フリージア(十)
熟考の人。生まれ育った環境はルイに同じ。両親がいないことに寂しさを覚えつつもそれを嘆くことなく、大人には大人の、他人には他人の事情があるのだと受け入れ前を向いている。垂れ目で温厚な故にのんびりした印象を与えるが、頭の中で静かに思考を続ける賢者の卵。しゃぼん玉と猫が好き。ルイの妹。
無私の人。持って生まれた特徴により、いつ無に戻れるのか、ただそれだけを考えて生きてきた。そんな色も香りもない時間が陸都との出逢いで一変。明日を迎える喜びを知った。陸都の笑い声を聞く度に心が解ける様子を「君の笑い声は聖歌みたいだ」と表現する独創的な感性の持ち主。孤独の真意を知る人。美陽陸都の夫。
覚悟の人。未来に期待する必要のない楽な人生、それが彼の定義する彼の人生。生まれる前から持たされた羅針盤、その針は動かせないと知りながら地平線の向こう側への憧れは消えてくれない。大企業の御曹司だが、継承権はその手になく、自由に道をゆき、自由を楽しみ、自由を希求する。固執や執着とは無縁。彼を今ここに繋ぎ止める理由は蓮の存在だけ。影衣蓮の夫。
非候補者
アストラ
導きの人。目元を仮面で覆い、微笑みを崩さず多くを語らない。仮面の下に何を隠しているのか、その微笑は何を意味するのか。問いかけの、真意は。彼が一体何者なのか知る由もない。唯一確かに言えることは、誰もが皆、彼は只者ではないと認識していること。