第2話

文字数 177文字

涙の数を数えるなんて不毛なことは止めて
代わりにスコッチの熱さを喉元で讃えて
間に合わない 間に合わないから
夏の陽炎の名残を追いかけるのは止めて
代わりに味噌ラーメンの香しさをレンゲで掬って
間に合わない きっと間に合わないから
ほつれた制服の穴を覗かないで
代わりに流行歌の温みを耳元で感じて
間に合わない どうせ間に合わないから
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