第3話
文字数 403文字
この意見には3人とも頷いた。父親も本音はそうなのだった。ところが美津子さんは②に関しては譲らなかった。心 から、これが日本一おいしい漬物と思っていらっしゃるようだった。たまにグルメ番組で、「京都のおいしい漬物で握った寿司」というのが出てくる。彩未はうげぇと思ってそれを見ている。マグロやサーモンのほうが絶対美味しいに決まってる。カッパ巻きのほうがマシだ。
さて、お中元お歳暮のお返しを谷田家もするのだが、ハッキリ言って、お中元お歳暮なんか要らないのである。谷田家の3人とも、そういう儀礼は苦手であった。
「お返ししなきゃいいじゃん。そしたらもう送ってこないでしょ」
「そういう訳にもいかないわ。貧乏人の家のヨメと言われたら紀子がかわいそうでしょ」
それもそうかもしれない。ヨメといっても義理の両親とは別居しているのだが、姉はどうして分不相応な家に嫁いだのだろう。恋愛結婚なので、しょうがない。
さて、お中元お歳暮のお返しを谷田家もするのだが、ハッキリ言って、お中元お歳暮なんか要らないのである。谷田家の3人とも、そういう儀礼は苦手であった。
「お返ししなきゃいいじゃん。そしたらもう送ってこないでしょ」
「そういう訳にもいかないわ。貧乏人の家のヨメと言われたら紀子がかわいそうでしょ」
それもそうかもしれない。ヨメといっても義理の両親とは別居しているのだが、姉はどうして分不相応な家に嫁いだのだろう。恋愛結婚なので、しょうがない。
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