月夜の賞金首編

文字数 153文字

「金出しな」
 月夜の山道。盗賊たちが旅人を取り囲む。
「金などない」
 その言葉に、荒くれ者たちは殺気立った。
「知ってるのか? 俺たちに懸かった賞金の総額をよ、あぁ?」
 首領らしき男が、尖った戦斧を担ぎ上げた。
「それは丁度いい」
 フードから覗く口元がニッと動く。
「路銀の足しにさせてもらおうか」
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