第4話 曙光 

文字数 7,449文字

 少しだけ横になろうかとベッドルームへ足を向けたときチャイムの音がしたので女が帰ったのかと思って玄関へ戻った。しかしドアを開けた私は驚きの余りひっくり返りそうになった。そこに立っていたのは矢印屋だった。
 驚いているのか? 俺がニョロニョロ如きにやられたとでも思っていたのかい? それよりあんた、こんなところに居たらまずいよ、あの女に騙されたのだな。あの女が誰だかわかっているのか?
 と彼は玄関の中に入ってきて室内の様子を覗き込み他に誰も居ないのを確認した。首を横に振ると、
 やっぱりそうか。あんた、自分の探していた奥さんの顔も忘れてしまったのかい? あれはあんたの奥さんだろう。よく考えてみろ、
 と衝撃的なことを言う。そんなバカなはずはない。確かにまったく見覚えのない女なのにやたら馴れ馴れしかった。だが私の妻ではない。妻はどんな顔だったか? 突然言われても当惑するがあの女ではないことだけは確かだ。
 ほうら、だんだんわかってきただろう、あの女はあんたの奥さんだよ。顔が思い出せないのだろう、それもそのはず、背中になにか書き込まれただろう、その呪文が効いているのだよ。すべてドットの策謀さ。連中の都合のいいようにコントロールされてしまう。ここだって会社の持ち物だぜ。奥さんのねぐらはあんたが逃げ込んでうたた寝していたワゴン車なのだから。はめられたのだよ、これ以上ここにいたらやばい。早く逃げな、
 その途端、背中がむず痒いような感じがしてきた。手で掻こうとするが届かない。妻の顔を必死に思い浮かべようとする、毎日顔をつき合わせているはずなのになぜか目や鼻の形、表情や声、仕草や体型がばらばらな印象でしか現れず全体像がはっきりしない。食事をしたとき、眠っていたとき、あるいは出会ってデートして結婚するまでの思い出をたどって彼女がどんな女だったか記憶を呼び起こそうとする、そしてそのぼやけた輪郭があの女と重なるのか試行錯誤を繰り返す、すると次第に私の確信は揺らいできた。どうもあの女とは違うとしか思えない、だが絶対に別人だとは断言できなくなってきた。ひょっとしたら矢印屋の言うとおり妻が化けているのか。それが正体なのか。もしそうなら目的を達成していることになるではないか。逃げる必要はない。彼女を連れて帰れば良いだけだ。だが彼女が私をここに残して行ってしまったのも変だ。彼女の家がここではないとしたらなぜ私をここに連れこんだのか、そしてここがドットという会社の持ち物だとしたら私の身にはどういう事態が待ち受けているのか。
 背中は我慢できない痒みから痛みに変化してずきずきした。もがく私を見て矢印屋は背中を出してみな、と言ってシャツを後ろから捲り上げると自分のポケットからハンカチを出しごしごしと裸の背中をこすってくれた。じんじん痺れる感じが次第に広がって痒みや痛みは収まってきた。
 だから言っただろう、妻を捜すなんて能書きはやめて素直にここに住みたいって吐いちゃえば良かったのだよ。俺が折角、あの女に引っかからないようにあんたを連れ出そうとしていたのにくそ忌々しいニョロニョロどもに関わっているうちにやばいことになっちまったのだな、
 と首を振りながらハンカチをしまう矢印屋に、もしあの女が私の妻なのならば、彼女を連れて帰る、と言うと、だめだ、と矢印屋は呆れたという様子できっぱりと否定する。
 もう、無理なのだよ。欲張りすぎたのだ。あんたたち日本人が自分たちだけが昔から知っている平和なのんびりした暖かい場所でぬくぬくしよう、と言ったってもう許されない。通勤電車でもみくちゃにされてへとへとで帰ってきたけど銭湯で背中流してさっぱりして帰り道にある馴染みの定食屋に入ってイカの塩辛でビールを一杯ひっかける。下駄をからんころんと鳴らして家に戻るとスポーツニュースでも見ながら家族団欒で鍋をつつく。コタツに入ってみかん剥きながらそうだねえ、今度の休みには紅葉狩りにでも行くか、って話したりして。そうすると焼きイモ屋が笛を鳴らしながら通っていく。もうそんなわけには行かないのさ。
 方向をきちんと決めなければいけないのだ。これから世界は二つの方向に引き裂かれていく。どちらを自分は支持するのかはっきりしなければいけない。曖昧な態度を取ると卑怯者と呼ばれてしまう。コカ・コーラなのかペプシコーラなのか。マクドナルドかケンタッキーか。ミッキーマウスかポケモンか。闘いは先鋭化してくる。マイクロソフト、バイドゥ、トヨタ、どんな巨人でも決して安心は出来ないよ。逆説的だが巨人であればあるほど潜在的に闘いの危険は増してくるわけさ。
 勝つか負けるかしかない。
 そんなのただの弱肉強食ではないか! と言う奴も居る。別に俺が脅かしているわけではないよ。だが単に強い者が弱い者を食い荒らしていく、そんなイメージとは違うのだ。元が西夏を征服する、ドイツがフランスを占領する、そんなこととはまったく異なるのだよ。むしろ世界の効率化、複雑なものが単純化してより巨大なものになっていくプロセスだろう。変化の時なのさ。今までの歴史でも同じような節目はあった。ただ自分の時代について客観的な判断は難しい。より大きな規模でそれが起こっているから中に巻き込まれている人間には全体像がつかめないのさ。
 さあ、こういうことだよ、わかっただろう。これ以上の説明はもういい、あれもこれも、両方ってわけにはいかない、どちらかを選ばなければいけないのだ。過去を捨てて攻撃的に生きるのか、それともあくまでも思い出にすがって頑固に自分の領分を守ろうとするか。あんたは頭がいいからどっちに勝ち目があるか知っているのだろう。そう、負けたら大変だから。奥さんを連れて帰ることは出来ない。帰るのなら今すぐに逃げることさ。あの女が戻ってくるとあんたは一生この場所に呪縛されることになる。どちらかを選ばなければならないのだ、
 そう問い掛けられ、どうしたら良いのかさっぱりわからなかった。あの女が妻なのかどうかもはっきりせず、しかし逃げるのなら今しかないと言う。仕方無しに私は矢印屋に少し待ってくれと頼むとリビングに戻り彼女に宛ててメモを残した。

「あ」のつく人は東京には入れなかった、でもそれは解除されたはずだ。先に戻っているから早く家に帰っておいで。

 そうテーブルの上のメモに書くと近くにあったカップを目立つように置いて矢印屋と一緒にマンションを出た。こっちへ急ごう、と彼は言って橋を先のほうへ歩いて行く。方向が逆なのが心配だったが今は彼のことを信じて付き従うしかなかった。街路は先に行くにつれ細くなり複雑に入り組んでいて自分が今、どのあたりを歩いているのかは全くわからない。やたらに何回も階段を上り下りしたような気がする。広場のようなところにはやはり廃車となった車が置き去りにされていた。時折、不審そうな目で我々を見つめている人影も目に入ってくる。しかし矢印屋はわき目もふらずずんずん進んで行った。疲れたな、と思ったとき突然視界が開けた。それまでトンネルのような橋の内部を歩いていたのだが、その屋根の部分に当たる屋上へ出たらしかった。丸みを帯びた屋上には建築資材が散乱していて足場が悪い。それでも柵を乗り越えて侵入する者が居るらしく、明らかに不法と思われる掘っ立て小屋のような住居がちらほらと見受けられ、ゴミや廃品があちこちに積み上げられていた。どうやらこの屋上はある種のスラム街らしい。最初、錆びついたトタンの通路をたどったがやがてそれが建築現場の足場に使われているような鉄製の板に変わった。冷たい空気が頬を撫ぜてくる。見上げると空には星が瞬いていて懐かしい感じがした。
 もう少しさ、
 と矢印屋が呟く。前方には次第に東京都の明るさが感じられるようになってきた。そちら側だけぼおっと赤色の光が見える。そして通路は突然途絶えていた。
 あっ、
 思わず叫んでしまった。橋はそこで終わりなのだ。何基ものクレーンがシルエットの姿で闇に林立し、虚しく虚空にケーブルを垂らしていた。
 騙したなっ!
 とつかみかかろうとすると矢印屋はまあまあ落ち着けというようになだめる。そして下を見ろ、と言うように指をさした。通路の手すりをつかんでおそるおそる覗き込んでみるとどのくらい高さはあるのかわからないが建築中の橋の断面から無数の鉄筋が突き出していて、まるで手術中の人体の内部を垣間見たかのような気味悪く、そして無残で痛々しい感じがした。川の水面は見えず闇に沈んでいる。強い風が吹き上がってきて瞳の表面に当たり涙が出た。目を上げると東京まではもうさほどの距離はないようで極彩色のネオンサインやライトアップされた看板、世田谷の住宅街の明かりがぽつりぽつりと散らばっているのが手にとるように感じられる。そしてその上方、地平線のあたりには三軒茶屋のキャロットタワーや渋谷のセルリアンタワーといった高層ビル、そして新宿の高層ビル群もマッチ棒か楊枝のような細い光の点滅になって見分けることが出来た。
 あと少しで完成なのだが橋の接岸に対して都庁の認可が中々下りないらしい。しかも私企業の持ち物にもかかわらず、道路部分と住居は国土交通省、商店部分は経済産業省、電話のケーブルやアンテナなどは総務省と管轄が三つに分かれていてそれぞれ全く関連なく橋の建設方法や工期に口出ししてきて工事の遅れる理由なのだそうである。もううんざりさ、と矢印屋は言った。
 あんたには特別の乗りもので帰ってもらうよ。少し待ちな、
 と彼はやはり風に吹き飛ばされないように鉄の柵につかまりながらゆっくりと通路の突端に腰を下ろし、川を見下ろして足をぶらぶらさせていた。しばらくすると下の方から巨大なものが近づいて来る気配があった。それがなんだかはわからなかったがかなり幅のある黒い影で音もなくゆっくりとしたスピードで我々の居る場所へ上がってくる。
 おっと!
 と彼が立ち上がり突端から数歩下がったとき巨大な物体の先端が我々の前に姿を現した。ペルシャじゅうたんのような幾何学的な模様が描きこまれた丸みを帯びた直径数十メートルはありそうな球体である。じわりとせりあがってくる様は木星か土星のような惑星に接近しているかのような不気味な迫力があった。
 どうやら彼の用意してくれた乗り物は気球らしい。やがて球体の下に籠が見えた。実に原始的な熱気球で矢印屋と同じように三つ揃いを来た同僚と思しき男がバーナーを調整している。青白い炎が時々球体のほうへ向けて噴射されるのだが、操縦者は我々の姿を認めると火を止めて、錨のようなものを取り出し通路へ投げて寄越した。金属製で重たいのか、鐘を鳴らすような大きな音がして錨は我々から二メーターくらいはずれた屋根の上に落ちた。矢印屋は鞄からロープを取り出すとベルトに通し自分の身体と手すりの柵の間を連結してから錨を取りに屋根の上をそろりそろりとおっかなびっくり歩いて行って拾い上げ、手すりの端に固定した。するとウインチがついているのかゆっくりと気球は通路のほうへ近づいて来る。
 落ちないようにな、
 と矢印屋に背中を叩かれると、もう目の前にゴンドラが来ていた。三人も乗ったら一杯という小さな籠だった。慎重に足をずらせて籠に近づく。中からは操縦者が扉を開いて手を差し伸べてくれた。慌てて飛び乗るとゴンドラが少し揺れた。操縦者は一回、ゴンドラを出ると矢印屋と握手してから言葉を交わす。そのとき突然、
 待って!
 という声がした。あの女だ。矢印屋たちは色めき立った。矢印屋が鞄から書類を取り出し操縦者に渡そうとする。しかし風が強いため紙がはためいて中々うまく渡せない。かんかんかん、と女は靴音を響かせて近づいていた。私は、一端下りて彼女と話そうかとも考え始めていた。
 まずい、と矢印屋は操縦者を急かした。書類をくれ、と訴えかけていたが仕方なしにゴンドラに近づき錨をはずそうとする。
 それに乗っちゃ駄目!
 そう叫びながらあの女がものすごい勢いで矢印屋に体当たりした。鞄が吹っ飛び書類が風に舞って飛び去った。びっくりした矢印屋と操縦者は書類をつかもうと宙をまさぐった。その隙に女はゴンドラに駆け寄ったが気がついた操縦者にどつかれて転んでしまった。彼女が倒れるどすん、という鈍い音がしたとき外れかけていた錨が柵を離れ気球はゆっくりと動き出した。操縦者が慌ててロープをつかんだが気球の動きを止めることは出来ない。 
 思わず、
 危ない! 
 と叫んだが錨に引っ張られる形になって操縦者はバランスを崩し、気がついたときは空中に飛び出していた。わあーっ、という彼の悲鳴が響きあっという間に闇の中へ尾を引いて吸い込まれて行った。ゴンドラから身を乗り出したが冷たい暗闇の中には何も見えない。気球の動きは緩慢だが既に一メートル以上通路から離れている。もう下りることはできない。橋の方を見ると突端だけが水銀灯で明るく照らし出されている。矢印屋は風に弄ばれる書類の束を憑かれたように追いかけていて、女は立ち上がり腕を伸ばして泣き叫んでいた。空中の仮設舞台のように暗闇にはっきりとその情景が浮かび上がっていた。
 なんであたしを一人置いていくの! 戻ってきて!
 女の声が届いた瞬間やはり彼女は自分の妻だったのかもしれない、という思いが頭をかすめる。もしそうだとしたら取り返しのつかないことになってしまった。それまで現実感のなかった事実が突然腹の底を抉るようなショックとなった。目を凝らして泣き叫んでいる女の顔を見てみる。もはや白い点にしか見えない。
 あれは妻だったのか?
 相変わらず顔が思い出せない。しかし涙で崩れた女の顔ははっきりと浮かぶのだった。気球は風にあおられて上昇し始める。女の叫ぶ声は次第に遠くなり、その姿も小さくなった。そんなはずがあるのだろうか。確かに矢印屋はあの女が妻だと言った。だがもしそうならばなぜ彼女と私の間を引き裂こうとしたのだろうか。すべて矢印屋の陰謀なのか。それともドットという会社の監視の結果がこれなのか。
 強い曙光が地平に顔を出しすべてを赤々と照りしだす。
 操縦者を失って気球は風任せになってしまった。矢印屋は都内へ飛んでいくつもりだったのかもしれないが風は逆向きのようで私は橋の上方をやや斜めに押し戻されるように飛行していた。明るく輝いて見える東京はゆっくりと遠ざかり真っ暗な川面が広がりつつあった。バーナーの扱い方はわからない。このままだといつか気球は熱を失って墜落してしまうかもしれない。だが不思議とそのことに対する焦りはなかった。むしろゴンドラの上から今まで自分が通ってきた橋の構造を検分しようと身を乗り出した。橋は外側から見ると恐ろしくグロテスクな構造物である。もともと建築された狭い橋梁の上にあちこち継ぎ足し建築がなされ、まったく構成上の美観ということには配慮されていない。不規則に空中に張り出した建物は住居なのか店舗なのか実に様々な形状でカオスの様相を呈しており単に見た目が良くないだけではなく安全上も問題があるのではないかと思われる。ガンが無際限に増殖し人間の臓器を破壊していくように橋に発生した様々な機能が次々にあちこちから噴出し、本体のもとの形状がわからないまでに膨張している。いつまで持つかわからないが臨界点が来たとき橋は寄生している建築物ともどもクラッシュして川に沈没することだろう。あの薪ストーブの傍らでお茶を飲みながら暮らしている品の良いインテリ夫婦、巨大なGRANGEという店、矢印屋や教授の化けたニョロニョロ、まずい蕎麦屋に詩人サービス、ドット社が所有しているという高層マンションも全て混沌としたまま沈むのだ。
 そして、あの女。
 私はあの女を助けられなかった、いや助けなかった。置いてきぼりにしたのだ。妻かもしれないあの女を。
 あなたの理想の妻は? あたしに何を望んでいるの? どんな妻が欲しかったの? と問われ結婚当初からいつも私は、特別な注文などないさ、と答えたものだった。
 朝は亭主より先に起きてテーブルにぱりっと折り目のついた朝刊を置いて、手際よく朝食の膳を並べると、洗面所にはお湯を張った洗面器をさりげなく用意して髭剃りや歯ブラシもチェックする。朝食が終わると背広をすばやく着せて玄関でいってらっしゃいと明るい声で送り出す。夕方帰ってくれば三つ指突かないまでも戸口まで迎えに出て上着を受け取り、既に風呂はいい加減に準備されていて時によっては背中を流す。これならどんな疲れもほぐれるというものよね。そして好物の並んだ団欒の席にはちょっと人肌程度の熱燗が黙っていてもすっと出てきて、空になる前に次のお銚子が置いてある。やあ、すっかりいい気分だなあと横になるときには布団の中は湯たんぽでほっかほか。亭主が眠りにつくと翌朝の準備で靴磨き。そんな奥さんがいいのかしら? 残念だけど無理ね。今更そんな女は居ないわよ。「寅さん」でも見て我慢してもらうしかないわ。オードリー・ヘップバーンや吉永小百合のような妻がいいと言うのなら自分の顔を見てからにしろ、と答えるしかないしね。どうしてもって言うのなら美容整形代五百万円くらい出しなさい、って言う話。それともとにかく黒髪が美しく胸が豊かで脚が長くスタイルが良ければ、というフェティッシュ派かしら。特別な注文がない、なんて言う男に限ってあれもダメ、これもダメ、と実はがんじがらめになった理想像があったりするのよ。まあ女もそうだけどね、
 そんな自虐的な饒舌で妻は自分の殻を守っていたのだ。矢印屋の言うとおり全部を望むのは欲張りなのだろう。しかし何も望まないというのも犯罪的だ。私自身、本当は妻に対して何を望んでいたのだろうか。もし彼女が橋の上で暮らすことを望んで出て行ったのならそれで良いではないか。それとも無理にでも連れ戻したかったのか。あるいは彼女と一緒ならばあそこに残りたかったのか。そして彼女は私に何を望んでいたのか、私は彼女を裏切ったのか。
 いずれにせよもはや取り返しのつかないことになった。あの女に会うことはきっと二度とないだろう。遠ざかるにつれ橋の輪郭は朧になってくる。そうだ、妻であろうとなかろうと彼女も橋の記憶と共に永久に封印されてしまったのだ。
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登場人物紹介

会社員の私。都内に勤務。苗字にも名前にも「あ」はつかない。帰宅しない妻を探しに都内に戻ろうとして多摩川にかかる橋に侵入する。

妻。名前に「あ」がつく。都内に勤務しているが帰宅しない。

矢印屋。橋で商売をしているようだが正体不明。

詩人。依頼すると当人にあった詩を背中に書き入れてくれる。

女。蕎麦を食べに行こうと誘ってくる。橋は株式会社ドットの所有物だと説明する。

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