第4話

文字数 321文字

ああ、もちろん、彼女へのラストレターは権利を移動させて代筆してもらった。僕に贈られてきたラストレターが、彼女からの可能性が高いと思ったからね。というのも、一年前、僕の友人に充てられたものと同じ表現、言い回しが随所に見て取れたのだ。何度も権利を再利用しているであろう彼女のことだ、大枠は変えてるかもしれないが、部分的に使い回しをしているということは容易に想像がつく。あのとき手紙を写真に撮っておいたことが本当に役に立った。原本は消滅しても、そのコピーや写真は残るらしい。もちろん原本でなければラストレターとしての効力は発揮しない。
ルールの検証は24時間以内、もっと言えばできるだけ早く行う必要があった。僕から直接返信が来たと思わせるためにね。
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